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疲労、発見、涙… 女子プロ達の“新人研修”「ルーキーキャンプ」っていったいどんな感じ?【記者の目】

女子プロゴルファーの“新人研修”ともいえる行事が、先週の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」大会期間中に行われた。それが『ルーキーキャンプ』と呼ばれるもの。ここではいったいどんなことが行われていたのだろうか?
【写真】美人プロ・河本結も重いキャリングボードを持って笑顔!
トーナメントにおける、いわゆる裏方作業を選手が体験することで、いかに試合が運営されているかを学ぶため、1996年から行われているのがこのルーキーキャンプ。企画・運営についてやボランティアの大変さなど、身をもって知ってもらうことが目的とされる。選手達は普段のゴルフウェアから、そろいのピンクのポロシャツに姿を変え、コースの球探しやフォアキャディ、キャリングボード、練習場の管理といった普段ボランティアが行う業務で汗を流す。
参加者のメインとなるのは、同年に行われたプロテスト合格者で、かつその年の日本女子プロに出場しない選手達。また、その年は免除された選手も、翌年に本戦に出場しない場合は、その際に参加することが義務付けられている(2年連続で本戦出場の場合、その後は免除となる)。今回でいうと昨年のプロテスト合格者の川崎志穂が参加者の一人に名を連ねていたのは、こういう事情からだ。
ここで選手は何を学ぶのか。会場でその声を聞いてみた。5月に台湾ツアーで1勝を挙げている脇元華は、「気もつかうし、頭も、体力も使う。本当に大変でした。ボランティアの皆さんが、自らの意思でやってくださっていることにすごく感謝しなくてはいけないと思いました」と話す。これまでも、裏方への感謝の気持ちは持っていたものの、「実際にやってみないと絶対に分からない。ここまできついんだ…」と、その思いがより深まったという。
「今後の試合では、ボランティアさんと握手をして、『よろしくお願いします』、『ありがとうございました』をもっと言えるようになりたいです」
脇元のこの言葉は、今回の参加者の気持ちを代弁するものだ。テスト初挑戦で合格した高卒ルーキーの吉本ここねは「頭も体力も使うし、大変な仕事が多かったです。これまでは、自分のプレーのことで頭がいっぱいで、ボランティアさんの立場に立って考えることはできなかった。これからは、一緒に付いてくれるボランティアさんに、応援してもらえるような振る舞いをしたいです」と、新たな視点が生まれたという。他に話を聞いた選手達もみな、同様の声を挙げていた。
では選手達は期間中、どんな生活を送っていたのだろうか。プロアマが行われた開幕前日の9月5日(水)に集合したキャンプ参加者は、翌日からの業務開始に備え、まずはミーティングなどに参加。大会期間中は、スタート時間に合わせ、早い日は4時50分にホテルを出発し、全員一緒のバスに乗りコース入り。それぞれが振り分けられた担当場所につき、一日の業務を行う。試合終了後は、また再び全員でバスに乗り込みホテルへ。夕飯を食べた後、ミーティングでその日の反省点や、翌日の引継ぎなどを行った
大会中、寝食をともにした選手達。学びという点以外にも、得るものは多かったようだ。その一つが同じ道を志す仲間との時間だ。プロテスト、そしてLPGA入会式以降、これだけの選手が一堂に会したのは初めて。疲れた体を同世代との時間が癒した。こちらも高卒ルーキーの廣田真優は「みんなとここまで深く関わったのは初めて。ここでたくさん話しができた。『話しづらいのかな〜』と思っていた人も、いざ話すと優しかった」と、お互いを深く知る格好の機会となった。話すことは、ゴルフのことはもちろん、趣味や話題など同世代とあって尽きない。またホテルでは“卓球大会”も行われていたそうで、自由時間はリラックスムードに包まれた。
また、メジャーに出場するトップ選手達の所作も、いい教科書になったようで、今季ステップ・アップ・ツアー1勝を挙げた“女子大生プロ”河本結は「申ジエさんをお手本にしたいです。ボギーを打っても、笑顔。一流選手になればなるほど、結果が悪くても顔に出さない。こうなりたいなって、なおさら強く思いました」。また、吉本も「みなさん優しくしてくれた。福田真未さんから、事あるごとに『ありがとうね』って言ってもらえて、すごく嬉しかった。私も『ありがとう』がいえる選手になりたいです」と、自身が目指すべき“プロ像”を垣間見たようだった。
宿泊最終日となった8日(土)のミーティングでの一幕をLPGAの松尾貴子理事は、こう明かす。「みんなに感想を話してもらったとき、一人の選手が『最初は来たくなかったけど、本当に勉強になってよかった』と涙を流しながら話していました。それを、みんなが『泣いてる、泣いてる!』って冷やかしたりして(笑)。こちらも感動して、ウルウルしてしまいました」。そして、「みんな日を追うごとに責任感が増してきました。大変さを理解してもらうことができた」と選手達の成長を感じられるキャンプとなった。

ちなみに、一番きつかった業務を選手達に聞いた際、多く耳にしたのが『キャリングボード』という答えだった。ラウンド中スコアボードを持って、ギャラリーを先導する役目だが、ホールが進むにつれ、その重みがどんどん体に響いてくる重労働だったようだ。廣田は「私が担当した日は雨がすごくて、一緒に回った子と『修行を受けているみたい』って話していました(笑)。皆さん雨のときも傘もささずにやってくれている。本当にすごいな」と、ここでも感心しきりの様子だった。
来年の日本女子プロは、今年のプロテストが行われた兵庫県のチェリーヒルズGCが舞台となる。「思い出の場所で行われる大会に、みんなで出られたら最高です!」と脇元は力を込めた。来年この中から、出場はもちろん、優勝争いをする選手が一人でも多く現れることを期待したい。そして、そのプレー中のふるまいが、今度は“後輩達”の良きお手本となる。(文・間宮輝憲)
【参加選手(プロフェッショナル会員)】
イ・ジヨン
稲見萌寧
臼井麗香
川崎志穂
河本結
木下彩
ケーシー・コモト
渋野日向子
ジャン・ジェナリン
シェー・ユーリン
菅沼菜々
スタイヤーノ梨々菜
鶴岡果恋
林菜乃子
廣田真優
吉本ここね
脇元華
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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