<マンシングウェアレディース東海クラシック 最終日◇16日◇新南愛知カントリークラブ 美浜コース(6446ヤード・パー72)>
初日「66」、2日目「71」、最終日「64」。香妻琴乃の待望の初優勝は、鮮やかなる逆転劇だった。首位と3打差からスタートしたが、トータル15アンダーまで伸ばしに伸ばし、1打差の2位には4人。プレーオフを覚悟、備えて練習していたパッティング練習場で優勝の一報を受けた瞬間、号泣した。
初優勝が決まり号泣する香妻琴乃
最近ずっとショットの調子は良かった。初日にも「パーオンを外したのが2回だけで、バーディチャンスは多かったけど、決めることができませんでした。ショットは良いので、パッティングが入れば、いいスコアも出ると思います」と語っていた。
直近で、ダンロップの新作の多くに切り替えている。アイアンを7月中旬の「サマンサタバサレディース」から、ドライバーは8月末の「ゴルフ5レディス」に変更。加えて今回の最終日は「すごいいいリズムでパッティングができた。バーディパットが入ってくれたし、パッティングがここ数週間で良くなった」。スコアの爆発は必然だった。
ダンロップのツアー担当者によると、「香妻選手はドライバーの打感や音を気にするタイプ。好きな音、嫌いな音がはっきりして、今回のドライバーは食いつきがいいところが気に入ったそう。またアイアンは『飛距離と構えた時の顔がいい』ということで、テストをした週に即投入を決めました」と語っていた。
今季は、ダンロップ契約の男子プロが躍進。直近の3連勝を含む今季5勝を挙げているのに対し、女子ツアーではここまで新垣比菜の1勝のみと寂しい状況が続いていた。新作に替えての初優勝、ここまで苦楽を共にしてきたのか、担当者の目も潤んでいた。
【香妻琴乃の優勝セッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:スリクソン Z785
(9.5°、三菱ケミカルDiamana BF50S / D2 / 45インチ)
3,7W:スリクソン Z F85(15,25°)
4,5U:スリクソン Z H65(22,25°)
6I〜PW:スリクソン Z585
A,SW:クリーブランド RTX F-FORGED II(48,52,58°)
PT:オデッセイ プロタイプiX #1
BALL:スリクソン Z-STARプロトタイプ
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