<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 2日目◇22日◇利府ゴルフ倶楽部(6,534ヤード・パー72)>
前半を2オーバーで堪えていたイ・ボミ(韓国)だが、後半のハーフでスコアを4つ落とし、この日「78」の6オーバーでホールアウト。午後5時02分に日没サスペンデッドとなった時点で、トータル6オーバーの暫定70位タイとなり、予選落ち濃厚となった。
【写真】唇をとがらせるイ・ボミ
「もう今週は終わってしまいました…」と、ガックリ肩を落としたボミ。前日と比べてスタート後数ホールは、スイングリズムもよく、フィニッシュまでしっかりと振り切っていた。しかし、5番パー4でティショットを右に曲げると、続く6番でもティショットを右ラフに打ち込む。その後、なんとか立て直そうとしたものの、最後までボミらしさの見えないラウンドで終えた。
初日、2日目を同組でラウンドした元賞金女王・大山志保によれば、「昔と比べると自信なさそうに振っている感じは受けました。でも、皆さんが思うほど重症ではないと思います。何かのきっかけさえあれば、すぐに修正できるはずです」と、スランプはそう長く続かないと見立てている。
「どんなゴルファーでも完ぺきなゴルフが続くわけではありません。むしろ、アバウトにプレーするぐらいのほうがいいときもあります。私は調子が悪かったとき、いろんなことを試しましたが、合わないことは切り捨てました。悪いほうに考えすぎて元気をなくすことだけはさけてほしいですね」(大山)。
ボミへ何かアドバイスを与えたのか聞くと、「いえ、何も」と大山はいっていたが、実はしっかりとアドバイスを送っていたようだ。
「ダウンスイングからインパクトにかけて、左足に体重を乗せていないのが、一番の問題。それを解消するには、パンチショットをたくさん練習するといいよ、と。ラインも出るからと教えてくれました」とボミ。早速、来週からその練習に取り組むと誓っていたが、大山自身もいろいろと悩んできたからこそ、ボミの気持ちが分かるのだろう。今大会では結果が出なかったが、収穫は大きかったようだ。(文・山西英希)
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