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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】 表純子カムバックの意味のアピール不足

世界中でいったい何人が歓喜し、泣いただろうか。米ツアー最終戦でのタイガー・ウッズ復活優勝。ツアー通算79勝目から1876日(約5年)ぶり、42歳でのツアー通算80勝目は、改めてタイガーのすごさを浮き彫りにするものだった。もちろん、タイガーだからできたことではあるが、それでも、42歳になってもトップの世界で復活できるゴルフというスポーツの素晴らしさをも感じさせた。

世界のトップであるPGAツアーが「パワーゴルフの時代」といわれてしばらく経つ。それでも、タイガーはパワーではなく、技でカムバックを果たした。あれほどたくましかった体が、酷使と年齢によってボロボロになり、一時は引退すら脳裏に浮かんだほど。4度にわたる腰の手術を受けて、必死にスイングを立て直してのカムバック。タイガーの人生がそのまま投影されているように見えるからこそ、感動を呼んだのだろう。生涯スポーツの素晴らしさでもある。
話をこのコラムのテーマである日本の女子ツアーに戻そう。タイガー復活のまさにその週、ツアー復帰を果たしたのが“鉄人”表純子だ。241試合連続出場の記録を持つ表だが、右肩の痛みを訴えて、昨年10月以来、戦線離脱。右肩周囲炎の診断で手術に踏み切ったはずが、開けてみたら腱が断裂していた。11月に約3時間に及ぶ大手術を受け、必死でリハビリに励んでのツアー復帰戦が、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン。はじめて、1年近くもクラブを握らない生活から、自らの“居場所”に戻った実感をかみしめた。
「72」「74」で通算2オーバー・42位タイで予選を通過。最終日は「81」をたたいてしまったが、元のスイングに戻すことができず、新たなスイングで飛距離もまだ十分でないなか、最終日まで戦ったのはさすがというしかない。
トーナメント特別保証(公傷)制度を使うとはいえ、シード喪失のリスクは承知でQT行きも覚悟しての手術を経ての復帰劇。44歳という年齢でこれだけの覚悟があるのは、ゴルフが大好きで、ゴルフこそが人生そのものだからこそ、だろう。
もちろん、タイガーとはフィールドも違えば、築いてきたものも全く違う。それでも、表が女子ゴルフの世界でゴルフの素晴らしさを体現しているのは紛れもない事実だ。
年齢で肉体が変化しやすく、生活環境の変化も多い女性アスリート、長い間、現役で活躍し続けるのは並大抵のことではない。44歳の表だけでなく、首痛で歩くこともままならない状態から復帰を果たし、41歳でウイナーズサークルに戻ってきた大山志保のような選手を、強くアピールすることの意味は極めて大きい。女性のプロスポーツ界にとっても、生涯スポーツにとっても…。ツアーにとっても、ゴルフ界全体にとっても、その視点が薄いのはさびしい限りだ。
今年、第1回大会が行われた全米シニア女子オープンは、54歳の今もまだまだ欧州レギュラーツアーでバリバリ戦っているローラ・デービースの圧勝で終わったが、2位は、58歳のジュリ・インクスターだった。このことを大海主催のUSGA(全米ゴルフ協会)も米女子ツアーも、きちんと大きくアピールしている。この視点が、日本には欠けている。
若い選手が次々に出てくる状況は、もちろん歓迎すべきこと。そればかりに偏った報道が出るのは各メディアの勝手だが、それに乗るだけでは、女子ツアーのよさも女性にとってのゴルフの魅力も伝えきれない。
LPGA広報部門の弱さは今に始まったことではない。だが、昔と違い、オフィシャルウェブサイトもあれば、SNSもある現在、自らさまざまな方向で魅力をアピールするのは当たり前のこと。ここを根本から見直す必要がある。(文・小川淳子)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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