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“癒やし系”キャプテンが日本を引っ張る　“チーム上原”が女子世界一へ出陣！

＜ULインターナショナル・クラウン　事前情報◇3日◇ジャック・ニクラスGCコリア（6,508ヤード・パー72）＞
韓国で行われる国別対抗戦「ULインターナショナル・クラウン」。女子ゴルフ世界一を決める戦いに挑む日本代表の上原彩子、成田美寿々、比嘉真美子、そして畑岡奈紗が、大会開幕を前に抱負を語った。

あすスタートする8カ国対抗戦のULインターナショナル・クラウン。6月の「全米女子オープン」終了時点の女子世界ランキングに基づいて出場国が決まったが、日本は上位4人のランキングを足した数字が韓国、米国についで3番目につけた。上位争いの中心として、第3回大会のチャンピオンを目指す戦いに挑むことになる。
大会を前に、日本勢は火曜日に18ホールをそろってラウンド。入念にコースチェックを行い、水曜日はプロアマ戦に出場して最終調整を重ねた。「コースが長い」、「ティショットもセカンドもハザードが効いていて難しい」と、全員が口をそろえる難コース。舞台はジャック・ニクラス（米国）設計だけに、グリーンのみならずフェアウェイにもアンジュレーションがあり、総合力が問われるコースとなっている。
そんな難コースに立ち向かうチームジャパンの面々だが、コーチや監督が存在しない今大会を迎えるにあたって、柱となるキャプテンの大役をチーム最年長の上原に任せることになった。「年齢だけで決まりました」と照れ笑いを浮かべるが、鈴木愛の欠場で急きょ先週、出場が決まった上原も大会への期待は大きい。「日本の代表としての試合は、いつかの日韓戦以来」と、日の丸を背負うのはかなり久しぶりだが、その物腰柔らかな“癒やし系”キャラで、チームを確実にまとめ、和ませる役を務める。
「アグレッシブに攻めたいですけど、難しいので…」とコースへの不安も口にするが、誰よりも経験豊富なのは上原だ。日本人が苦手とされてきた海外女子メジャーの今季初戦「ANAインスピレーション」で優勝争いを演じたのが、何よりの証拠。「楽しみですが、強い国と当たるので」と警戒を強めるが、やる気満々の様子がうかがえる。
今大会は8カ国を半分に分け、3日間はペアマッチ戦を各日2試合行い、各グループの上位2チームプラス各3位同士の勝者を合わせた計5チームが最終日の優勝決定戦に進む。国と国の意地と誇りがぶつかりあう戦いに気合いは十分だが、上原には気になることもある。
水曜日はプロアマ戦前に公式記者会見に臨んだが、その直前、大会を放送するWOWOWのインタビューで、後輩3人がそれぞれ調子の悪さや直近の成績低迷を口にすると、「みんな調子が悪いと言っていますが（笑）、昨日練習ラウンドをした感じではすごくいい感じですよ」と、キャプテンらしく、話をまとめた。
「チーム戦の代表ははじめてなので、チームのみんなと力を合わせて頑張りたい」（畑岡）
「最終日、全員が笑って終えられるように頑張ります」（成田）
「明るい雰囲気を作っていけるように、楽しんで盛り上げていきたいと思います」（比嘉）
楽しみな日本代表の面々だが、日本と同じグループには、タイ、スウェーデン、そして第2回大会覇者の米国が入り、激戦が予想される。実績では、海外メジャー覇者をそろえた3チームに劣るかもしれないが、マッチプレーは何が起こるか分からない。3日間の争いでなんとかグループ2位を死守して最終日に進み、初のクラウン戴冠へ。急きょ結成した“チーム上原”が船出を迎える。（文・高桑均）
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