<ULインターナショナル・クラウン 事前情報◇3日◇ジャック・ニクラスGCコリア(6,508ヤード・パー72)>
あす開幕する8カ国の国別対抗戦「ULインターナショナル・クラウン」。女子の世界一を決める大会が華々しくスタートを切る。
3大会連続3度目の出場となる日本のほかには、韓国、米国、タイ、オーストラリア、イングランド、スウェーデン、台湾が出場。2グループに分かれ、各グループ上位2チームに加え、各グループの3位同士がワイルドカード枠を懸けて争い、これを勝ち抜いた計5チームが最終日の優勝決定戦に臨む。
各チーム4人が代表に選出され、3日目までは2人1組のペアを組み、3日間かけてグループ内で総当たりのマッチプレー戦を行い、勝利で2ポイント、引き分けで1ポイントが与えられる。3日間合計6マッチの総合ポイント上位が生き残り、最終日の優勝決定戦を勝ち抜いたチームが栄えある第3回大会の覇者として、クラウンの称号を手にすることになる。
日本は、米国、タイ、スウェーデンと同グループに入り、4日(木)はまずタイと対戦。2日目はスウェーデン、3日目は米国と対決する。プロアマ戦が行われた水曜日、まずは初日の組み合わせが発表された。
初日のマッチ1に登場するのは、今季米国女子ツアーで初優勝を挙げた畑岡奈紗と経験豊富な上原彩子の米ツアー組。対戦相手は、今季米ツアーでブレークしたモリヤ・ジュタヌガーンと「全英リコー女子オープン」で優勝争いを演じたポーナノン・パットラム組。強敵相手に、まずは1勝を目指したい。
続いてマッチ2には、今季2人合わせて日本ツアー3勝の成田美寿々、比嘉真美子ペアが登場。海外女子メジャー2勝を誇り、世界ランキング1位にも輝いたアリヤ・ジュタヌガーンとシャーマン・サンティウィワタナポンと激突する。
まずは強敵相手に勝利を挙げることが先決だが、スウェーデンと対戦する2日目以降も激戦は必至。スウェーデンにはメジャー2勝のアンナ・ノルドクビストと同じく1勝のパーニラ・リンドベルグが控え、こちらも難敵となるのは間違いない。
そして3日目には、韓国と並んで優勝候補に挙げられている米国と対戦。レクシー・トンプソン、クリスティ・カー、ミシェル・ウィーのメジャーチャンプ3人と、米ツアー5勝のジェシカ・コルダという、ビッグネームと対峙する。
対戦する3カ国メンバーのメジャー大会勝利数は合計9勝。対する日本勢はもちろん未勝利。世界ランキングでは上位に位置していても、やはり苦戦を強いられそうだ。とはいえ、フォアボール(2人がそれぞれプレー、毎ホールどちらかいいほうのスコアを採用)のマッチプレーでは何が起こるか分からない。ペアが化学反応を起こし、波に乗ったチームが有利となる、一発勝負のマッチならではの白熱した戦いが見られそうだ。
「私以外の日本チームの3人はアグレッシブで私はコンサーバティブ」と上原は話すが、緻密な戦略と粘り強さを発揮し、日本が世界一を果たすことができるのか。熱戦がまもなくスタートを迎える。(文・高桑均)
【グループA】
イングランド、オーストラリア、韓国、台湾
【グループB】
日本、タイ、米国、スウェーデン
【初日の日本戦】
マッチ1:9時45分
畑岡奈紗&上原彩子 vs モリヤ・ジュタヌガーン&シャーマン・サンティウィワタナポン(タイ)
マッチ2:10時00分
成田美寿々&比嘉真美子 vs アリヤ・ジュタヌガーン&ポーナノン・パットラム(タイ)
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