<ULインターナショナル・クラウン 初日◇4日◇ジャック・ニクラスGCコリア(6,508ヤード・パー72)>
2年に一度行われる女子ゴルフ世界一決定戦の「ULインターナショナル・クラウン」が4日、韓国で開幕。第3回目となる本大会の圧倒的な優勝候補は、もちろん地元の韓国チームだ。
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現世界ランキング1位のパク・ソンヒョンと10位のキム・インキョン組が勝利を収めると、初日の最終マッチに登場した韓国の人気コンビ、ユ・ソヨンとチョン・インジも2アップで台湾のテレサ・ルーとシュ・ウェイリンペアを下した。
「あまりプレッシャーをかけないでほしい」と大会前に話していたソヨンだが、この日もっと多くのギャラリーを引き連れたのは韓国の人気者2人。1アップで迎えた18番ホールでもソヨンがバーディを決めて2アップで勝利。絶好のスタートを切った。
地元の期待を背負うトップシード国として、朝は緊張感に包まれた。こわばった表情を浮かべ、スタートホールに立ったソヨンとインジだったが、前半は一進一退の攻防が展開された。先制を許したもののすぐさま取り返した韓国チームは、徐々にギアを上げ、後半は3バーディで台湾を寄せ付けなかった。「前半は特に緊張していた」と、百戦錬磨のソヨンも話すほど、会場の雰囲気は韓国応援ムードに支配された。
「お互いがダメなときにお互いで助けあうと決めていたし、それができての勝利」とインジも振り返ったが、何よりギャラリーの応援が大きな力になったのはいうまでもない。「メジャーでは自分との戦いになるが、こういう試合では国のため、チームメイトのために頑張るという、大きなプレッシャーを感じる」と、普段のストロークプレーでは強さを発揮する2人だが、時刻開催の国別対抗戦は、勝手が違ったようだ。
ソヨンは先週行われた「日本女子オープン」で日本ツアー初優勝。インジも15年の日本女子オープンを制している。ともに海外女子メジャーも2勝と、メジャーハンターぶりを発揮している最強コンビ。まぎれもなく世界のトップとして君臨する2人。2日目もペアを組み、さらに地元サポーターの応援を受けて2連勝をものにする。(文・高桑均)
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