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1打差5位発進の辻梨恵 思い出した“普通”のショット

＜スタンレーレディス 初日◇5日◇東名カントリークラブ（6571ヤード・パー72）＞
首位と1打差の3アンダー・5位タイと好発進を決めた辻梨恵。「これと言ってすごく良かったものがあったわけではないですが、ショットが普通に戻ってきましたね」と笑顔を見せた。
【辻にぃスイング見聞】23歳のショットメーカー　辻梨恵の代名詞は“縦振り・高弾道”
開幕からその“普通”を取り戻すのに苦労した。辻と言えば高い弾道のアイアンショットで攻めていくゴルフが持ち味だが、今季のパーオン率は54位。「狙ったところにいかなかったですね。左に曲がることが多くて、それを嫌がって右にも行くようになってしまった」。ショットメーカーは鳴りを潜めた。
昨年の良かった時期のスイング動画と今とを見比べてみると、アドレスに違いがあった。「今はちょっと右足体重になっていました。それを五分五分くらいに真ん中にしました」。それだけの修正だったが、悩んでいたショットはみるみる復調。“普通”と言えるまで戻ってきた。
また、ショットが曲がっていたことで思わぬ恩恵が。それはショットが散る中でスコアを作る能力。「ショットがそこまでいいわけではないですが、この感じでスコアをまとめられれば上位に行けるチャンスがあると思う」と言えるほどになった。
現在賞金ランクは74位。このままではシード喪失となる。「あとはやるしかない。上に行くしかない。強い気持ちでガンガン行くだけです」。地元・神奈川のとなり、静岡で一気にシード圏内まで駆け上がる。（文・秋田義和）
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