<アジア・パシフィックアマチュア選手権 3日目◇6日◇セントーサGC ニュータンジョンコース(6847ヤード・パー70)>
アジア太平洋地域の国々から、総勢120人のトップアマチュアが集まる本大会。過去9大会のうちで3勝を挙げている中国だが、今年も3日目を終えて上位には中国勢が顔をそろえた。
中国勢…強そうです 大会の様子は現地直送のフォトギャラリーでチェック
8位タイまでの上位11人中、単独トップのリン・ユーシンを含めて中国勢は4人。昨年覇者のユーシンは、この日のベストスコア「62」をマーク。これまでに米ツアー、欧州ツアー、欧州チャレンジツアー、アジアンツアー、豪州ツアー、中国ツアーと、各国のプロツアーですでに32試合出場と経験も豊富だ。
今年優勝すれば、2010年、11年大会を制した松山英樹に続く大会連覇を達成。「マツヤマヒデキは本当にすごい選手だよね。彼のゲームには弱点が見つからない。僕も明日勝てたらと思うけど、今日みたいなプレーができるようにベストをつくすよ」と余裕の笑顔を見せた。
首位と3打差、トータル7アンダー・8位タイにつけるアンディ・ザン(中国)もなかなかの強者。本大会には3年連続で出場し、昨年はユーシンに続いて単独2位に入っているが、特筆すべきは、2012年、14歳で海外メジャー「全米オープン」に出場していることだ。
「そうだったね。たしか、最年少じゃなかったかな」とサラリと歴史的快挙を言ってのける。2012年の全米オープン出場権をかけた予選会で、ブルックス・ケプカ(米国)と並んで3位タイに入ったが、プレーオフで敗れ出場権獲得はならず。しかし、同年はケガによって出場を取りやめた選手が続出したため、繰り上がりでザンに出場権が降りてきた。「ラッキーだったね」と笑顔を見せるが、運も実力のうち。「優勝もしたいけど、明日はとにかくバーディを重ねていくだけだ」と上を目指す。今年で10回目を迎える本大会。4勝目の快挙を目指し、中国勢が最終日に挑む。(文・谷口愛純)
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