最新ゴルフニュース

ジュニアレッスンコーチに初挑戦の藤田光里　そこで語った“ゴルファーとしての原風景”と“現状”　　　

今年1月に受けた左ヒジ手術からの完全復活を目指す藤田光里が、8日（月）に神奈川県茅ケ崎市のゴルフ練習場で行われたジュニアゴルファー向けのレッスンイベント「ジュニアレッスンサーキットin関東」にコーチの一人として出席。ジャンボこと尾崎将司が相談役を務めるNPO法人「JUMBO スポーツ・ソリューション」が主催するイベントで、ジュニア向けレッスンの意義や、自身の現状について話した。
藤田光里がドレス姿でニッコリスマイル【女子プロ写真館】
小学1年生から高校3年生までの21名が参加したイベントで、熱心にアドバイスを送った藤田。指導する立場としては「初めて」と話すレッスンイベントだったが、真剣な表情と笑顔を織り交ぜながらプロの卵達のプレーを見守った。
この日藤田が主に教えたのは2人。1人は、すでに試合出場を重ねる選手で、もう1人はゴルフを始めたばかりと“両極端”といえる。それだけに、それぞれの現状に合わせた指導が意識された。
試合に出ている子に対しては「あまり技術的なことを言って、崩したくなかったので、『練習のやり方』や『気の持ち方』などをアドバイスしました」。一方、始めたての子には「練習の楽しさを教えたかったです。今日の子は素振りがすごく嫌いだったので、その重要性や楽しさを理解してもらえるようにしました」と工夫をこなし、初となるコーチという役割をまっとうした。
教える内容は違えど、共通していたのは「ゴルフを嫌いにならない練習をしてもらいたい」という思い。それには、自身の経験も大きく影響する。
藤田も小学校2年生から5年生まで、このようなイベントに毎年参加していたそうで、「その時に教えていただいたプロの人たちはよく覚えています。それがきっかけでゴルフがすごく好きになりました」と、いわば原風景ともいえる。それだけに「今回の参加者のみんなも、その時の私と同じ気持ちになって、さらにゴルフを好きになって欲しい。そしてツアーを目指してくれたらいいなと思います」と『ゴルフの楽しさ』を伝えることを意識して臨んだレッスンとなった。
今季はやはり開幕前に受けた手術の影響は大きく、出場したレギュラーツアー11試合で決勝ラウンド進出は1試合と、まだ復帰途上にある藤田。今後は、ステップ・アップ・ツアーの「日台交流うどん県レディース」（10月12日開幕）、「京都レディース」（同17日開幕）に出場し、その後に控えるセカンドQTに臨む。
そんななか、現在、不安を抱えるのは体や技術以上に「メンタル」だ。「コースに出て実際にプレーをして、自信を取り戻していきたい」と、当初は出場する予定のなかったステップ2試合でまずは感触をつかみ、QTに挑む青写真を描いている。そんななか訪れた、原点回帰ともいえるイベントへの参加機会。ここで一息ついた藤田が、再びトーナメントを戦う準備を進めていく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>