米国PGAツアーのシニアカテゴリーであるPGAツアーチャンピオンズは、2019年6月7日(金)から9日(日)まで、「マスターカード・ジャパン選手権」を千葉県にある成田ゴルフ倶楽部で開催することを発表した。10月9日(火)、会場となる成田GCで行われた記者発表には、マスターカードのゴルフ親善大使を務めるメジャー8勝のレジェンド、トム・ワトソン(米国)も出席。日本での2度目の開催を心待ちにするとともに、日本のライバルに熱烈なラブコールを送った。
会見も終盤、ワトソンは自らマイクを握り、同席した倉本昌弘PGA会長に向き直った。「僕だけ前のティからプレーしていいかな?」とジョークを飛ばしたあと、「もう一つ。来年はジャンボ(尾崎)もプレーさせてほしい」と続けた。関係者が色めき立つなか、倉本会長も「(尾崎に)お願いに行きたいと思う」と応じ、レジェンドに向けてオファーを約束した。
実は2017年9月に、同じく成田GCで開催されたPGAツアーチャンピオンズ「JAL選手権」時にも関係者を通じて、倉本会長から尾崎には出場オファーをかけていた。前回は実現しなかったものの、今回はワトソン直々のオファーとあって、倉本会長自ら動くのも辞さない覚悟だ。「今回も厳しいとは思うけど、お願いはしてみたい。これから(尾崎の自宅がある)千葉の試合が2試合(富士フイルムシニア、ISPS・ハンダカップ)あるので、そのどこかで行こうかと思う」とスケジュールの合間を縫ってレジェンドに直談判する。
尾崎と2歳年下のワトソンは全盛期に米ツアーやテレビマッチで顔をたびたび合わせ、しのぎを削ってきた間柄。2013年に「ダンロップ・フェニックス」で同組となった際にワトソンが「永遠のライバルだ。初めてプレーしたのは73年のテレビマッチだったけど、その時はボクが66で勝っている(尾崎は68)」と語るなど、思い入れは強い。
尾崎は生涯レギュラーツアーを公言しているが、倉本会長も「過去戦ってきた選手たちが沢山いるわけだから、その中でプレーするのは見たい」と腕をまくる。果たして新帝王のラブコールはジャンボに届くだろうか。
「マスターカード・ジャパン選手権」は、2017年9月に同会場の成田GCで行われた「JAL選手権」に続く2度目のPGAツアーチャンピオンズ公式競技となり、賞金総額は250万ドル(優勝40万ドル)。出場選手は68名で、8名の招待選手がフィールドに加わることとなる。この招待選手には前週に行われる日本シニアツアー「すまいーだカップ」優勝者が含まれるものの、日本ツアーから何選手が出場できるかは決まっていない。
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