<日本オープン 初日◇11日◇横浜カントリークラブ(7,257ヤード・パー71)>
2016年の本大会以来、4回目の出場となるアダム・スコット(オーストラリア)のプレーに沸く横浜カントリークラブ。午後からスタートしたスコット組には大勢のギャラリーがついて回った。「マスターズ」制覇に世界ランキングでも1位を経験。人気者の周りには常に人だかりができる。
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この状況は、何も日本に限ったことではない。母国のオーストラリアでも、スコットは大の人気者で、若手選手やアマチュアの憧れの人物であり続けている。そんな憧れを抱く一人が初日5アンダーをマークしたアンソニー・クウェイル(オーストラリア)。今季から日本を主戦場としているプロ転向2年目の24歳だ。
「今年から日本に来て、中日クラウンズで2位に入ったけど、勝てていないからぜひこのいいスタートを生かしたい」と、7位スタートに笑顔を見せるが、今週はクウェイルにとっても、興奮の1週間となっている。
「昨日はじめてアダムと一緒にラウンドしたんだ。僕たちオーストラリア人にとって、アダムは1番の目標の人。母国の選手では、はじめてマスターズにも勝ったし、とてもためになった」と、大会前日の水曜日の練習ラウンドをともにし、気分上々のまま初日に臨むことができた。
その練習ラウンド後には、最終ホールのグリーンでアダムと記念撮影。「ボクの知っている限り、最高の人格者。ラウンド中もボクの今後のキャリアなどについてアドバイスをくれたし、本当に素晴らしい人。みんなアダムを目標としているよ」と、尊敬の気持ちはやまない。
「このコースは日本ツアーではないみたい。地元のオーストラリアのコースに似ているし、今年プレーしてきた中でも1番ボクのゴルフに合っていると思う。チャンスだと思うし、あしたも頑張りたい」
身長193センチで爽やかな笑顔を浮かべる豪州期待の若手。ゴルフを本格的に始めた14歳のころからの英雄・スコットという偉大な先輩の背中を追うためにも、今大会を飛躍の場所としたい。(文・高桑均)
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