<日本オープン 3日目◇13日◇横浜カントリークラブ(7,257ヤード・パー71)>
大会は3日目に突入。「日本オープン」伝統の2人1組の2サムで全組1番ホールからスタートしている。肌寒いなか、熱く燃えるようなゴルフを見せる選手は誰なのか。
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2日目には、暗闇迫る夕刻、とんでもない事態が起きていた。アマチュアで日本オープンはおろか、プロのツアー競技初出場の日大2年、桂川有人(かつらがわ・ゆうと)が、後半12番から1イーグルを含む6連続バーディ。ハーフ「30」を記録し、トータル8アンダーの単独トップに躍り出た。
高校時代をフィリピンで過ごした異色の経歴。過酷な環境で腕を磨いた若者は「まだ実感は沸きませんが、勝てばシード権がもらえるので、優勝を目指したいです」と初々しく答えた。優勝となれば第一回大会(1927年)の赤星六郎以来の快挙となるが、昨年、優勝争いを展開し2位に終わった金谷拓実の例があるだけに、偉業達成の可能性も出てきた。
とはいえ、無欲のラウンドでスコアを伸ばした2日目と違い、3日目は優勝を意識してのラウンド。勝負のムービングで最終日の優勝争いに残れるプレーを続け、並み居る強豪立ちに立ち向かうことができるか大きな注目が集まる。
初日を終えた段階で、大会制覇に自信をのぞかせていたアダム・スコット(オーストラリア)は、序盤からスコアを落とし、トータルイーブンパーの39位タイ。首位の桂川とは8打差がついたが、「最高の週末にすればまだチャンスはある」と、諦める気持ちはさらさらない。2年ぶり4回目の出場で気合十分のマスターズ覇者が、日本のファンを魅了するプレーをしてくれるはずだ。
昨年覇者の池田勇太は大きくスコアを崩し、トータル11オーバー・113位タイ(120人出場、2人棄権)と、まさかの予選落ち。復活優勝を期す石川遼はスコアを1つ伸ばしトータル1オーバー・46位タイからのスタート。桂川を1打差で追う藤田寛之、日高将史ら4人の意地にも注目だ。
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