<日本オープン 最終日◇14日◇横浜カントリークラブ(7,257ヤード・パー71)>
昨年大会では優勝争いのすえ2位に入り、ローエストアマチュア(ローアマ)を獲得した金谷拓実。今年は海外試合でも結果を残し、先週行われた「アジア・パシフィックアマチュア選手権」では優勝を果たし、来年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場権を獲得。気分良く今年の「日本オープン」に乗り込んだが、結果はトータル1アンダーの24位タイ。“不本意”ながらも2年連続のローアマを獲得した。
【写真】アジアアマで優勝!ライバルと喜びを分かち合う金谷拓実
アジアアマの舞台、シンガポールから帰国してすぐにコース入り。4日間を戦い抜き「ローアマを取れてうれしいのと、もうちょっとできたなという気持ちの半々です」と、複雑な表情を見せた。「4日間やりきれたのは良かったです」としたものの、24位タイという成績には「優勝を目指していたので…。うれしくないことはないけど…」と、下を向いた。
昨年のインパクトと、先週の快挙に比べれば格は違うかもしれないが、3度目のローアマ獲得はそうできることではない。3回以上のローアマ獲得は金谷で史上4人目。「あと2回はチャンスがありますので」と、現在大学2年の金谷は3年、4年時にも、もちろんこの称号を勝ち取るつもり。目指す総合優勝に向けては、「またうまくなりたいと思います」とした。
いつプロ転向してもおかしくない実績と実力だが、大学を卒業するまではプロにはならないと明言。「プロになったらすぐに海外で活躍したいので、あとの大学2年間はその(活躍の)ため。プロのトーナメントで活躍したい気持ちはありますが、海外の同年代の選手と競い合いたい」と、十分な力をつけてから、華々しくデビューを飾るための準備を進める構えだ。(文・高桑均)
以下、ローアマ2回以上獲得者一覧
4回:阪田哲男(73、80、82、84年)
3回:赤星六郎(27、29、30年)、鍋島直泰(32、35、37年)
2回:松山英樹(10、12年)、丸山茂樹(89、91年)、宮里優作(01、02年)、池田勇太(03、07年)他
※ローアマ3回目獲得は、1982年の阪田哲男以来
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