<樋口久子 三菱電機レディス 事前情報◇25日◇武蔵丘ゴルフコース(6,585ヤード・パー72)>
国内女子ツアーも残すところあと5戦。今週は26日(金)から3日間にわたり埼玉県の武蔵丘ゴルフコースを舞台に「樋口久子 三菱電機レディス」が行われる。女子ゴルフ界のレジェンドの名が冠された大会の優勝を、今週もデータ好きの記者Aと、ドラマティックな展開大好きな記者Mが大予想。
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■昨年は永井花奈がツアー初優勝
1983年に「紀文レディース」という大会名で第1回が行われた大会は、その後幾度かの大会名称変更を経て、2016年から現在の名前で行われている。
会場も、埼玉県の嵐山カントリークラブから始まり、その後、奈良県の万壽ゴルフクラブや茨城県の太平洋クラブ&アソシエイツ美野里コースなどを経て、04年に初めて武蔵丘GCを使用。その後、千葉県で開催された期間もあったが、15年からは再び武蔵丘に舞台を移し、継続開催されている。
フェアウェイは広めに設定されているものの、560ヤードを誇る16番パー5や、池越えの17番ホールなど、選手にプレッシャーを与えるホールが待ち受ける。昨年大会は荒天のため最終日が中止に。36ホールの短縮競技となるなか、永井花奈がツアー初優勝を挙げた。優勝スコアを見ても04年の古閑美保らのトータル6アンダーから、05年の宮里藍のトータル14アンダーとまちまちだ。
■強固なデータはなし…相性の良さから探る(記者A)
まずは先週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」の振り返りから。平均飛距離240ヤード前後のドローヒッターが有利だと述べたとおり、今季の平均飛距離239.57ヤードのアン・ソンジュ(韓国)が見事優勝した。その他のデータとして挙げた、同年すでに勝利を挙げているという点も当てはまっていた。該当者が多く、同年のパーオン率、もしくは平均パット数のトップ5に入っていなかったソンジュの優勝を的中させることができなかったが、データはやはり参考になる。
だが、再び武蔵丘ゴルフコースへと戻った15年からの優勝者3人を見てみても、該当している項目はほぼない。前週も予選落ちを喫した永井から2週連続でトップ3と好調だった渡邉彩香。ウッド巧者の申ジエ(韓国)と様々。共通点を探す方が大変だ。
というわけで相性の良い選手を推したい。1人は武蔵丘で2勝を挙げている全美貞(韓国)。そして、12位→8位→6位と年々順位を挙げている菊地絵理香。先週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」では最終日にスコアを落とす悔しい負け方をしただけに、今週のリベンジに期待したい。
■涙が人をまた一段と強くする!(記者M)
先週のソンジュの優勝で、改めて感じたことが1つあった。それは“悔しさがさらに人を強くする”ということ。成田美寿々の優勝で幕を閉じた2週前の「富士通レディース」。1打差の2位に終わったソンジュはホールアウト後、記者達の前で悔しさをこらえきれず涙した。賞金女王に3度輝いた実力者が見せたその姿を目の当たりにし、報道陣はただ黙ることしかできなかった。
そして、翌週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」では、うれし涙を流したソンジュ。一方その影に隠れ、悔しさで泣いた選手がいた。それが松田鈴英だ。一時は1打差までつめながら、上り3ホールで3つスコアを落とし4位タイに終わったルーキーは、試合後「経験不足が響いた。悔しいです…」と話し、涙を流した。今週末、この“悔し涙→うれし涙”のループが再現され、“涙のツアー初優勝!松田鈴英”という見出しが立てば…もらい泣き間違いなしの日曜日となるのだ。
「悔し涙翌週のV率は高い」。次戦以降の予想で、記者Aがこんな“データ”を使いたくなるような結果に期待したい!
【歴代優勝者】
2017年:永井花奈
2016年:申ジエ
2015年:渡邉彩香
2014年:上田桃子
2013年:イ・ボミ
2012年:全美貞
2011年:有村智恵
2010年:森田理香子
2009年:全美貞
2008年:服部真夕
2007年:全美貞
2006年:福嶋晃子
2005年:宮里藍
2004年:古閑美保
2002年:藤井かすみ
2001年:天沼知恵子
2000年:高又順
1999年:日吉 久美子
1998年:服部 道子
1997年:A・ソレンスタム
1996年:大城あかね
1995年:小林浩美
1994年:高又順
1993年:日吉久美子
1992年:李英美
1991年:太田育恵
1990年:ト阿玉
1989年:H・ハートリー
1988年:吉川なよ子
1987年:陳麗英
1986年:ト阿玉
1985年:具玉姫
1984年:樋口久子
1983年:樋口久子
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