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目指せ、姉に続くオリンピアン！ 17歳・鬼塚貴理の目標はパリ五輪

＜樋口久子 三菱電機レディス 初日◇26日◇武蔵丘ゴルフコース・埼玉県（6585ヤード・パー72）＞
高校3年生のアマチュアながら、マンデートーナメントを突破した鬼塚貴理（おにつか・きり、熊本国府高3年）。初日は6バーディ・3ボギーの「69」で3アンダー・4位タイにつけた。実はこの鬼塚、今年の2月に開催された平昌冬季五輪のスノーボード女子ビッグエアで8位入賞した鬼塚雅さんの実妹である。
【写真】原英莉花はショット後にこのポーズ
「私も8歳くらいのときにジュニアの試合で優勝とか3位に入ったことがあります」という鬼塚だが、オリンピアンの姉に勝るとも劣らないほどスノーボードの素質に恵まれていたという。その鬼塚がゴルフに目覚めたのは、意外にも小2のときに遊んだゴルフゲームがきっかけだった。
「ゴルフ自体に興味を持ち、実際にやってみたいなと思ったんです。その一方で、小さいながらにスノーボードに怖さを感じていたのもありました。姉の試合を見ていても、命がけでやっているスポーツだと思いますし、ゴルフなら死ぬこともないだろうと（笑）」
ただ、スノーボードで鍛えた体幹の強さは間違いなくゴルフに好結果をもたらしている。鬼塚を指導する森守洋コーチによれば、「将来性はあると思います。最初はジュニアに多いオーバースイングでしたが、時間をかけてゆっくりと直した結果、それを修正することができました。実は先週もスイングチェックを行っていたのですが、インパクトの入り方など特に問題はありませんでした」という。ただ、パッティング練習では、カップに入れることばかりを考えていたため、距離感を身につける練習を重視するようにアドバイス。その言いつけをしっかりと守ったのか、5番パー4では、15mのバーディパットを沈めていた。
将来的にはプロの道を目指す鬼塚だが、20年の東京五輪、24年のパリ五輪でゴルフは正式種目となっている。興味があるのか聞いてみると、「東京は無理かなと思いますが、パリのときは23歳になっているので、狙えるようにがんばりたいですね」と、笑顔を見せた。けっして楽な道のりではないが、姉に続くオリンピアンになれるように応援したい。（文・山西英希）
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