<マイナビABCチャンピオンシップ 2日目◇26日◇ABCゴルフ倶楽部・兵庫県(7217ヤード・パー72)>
この日6バーディ・ノーボギー・1ダブルボギーの「68」で、トータル7アンダー・4位タイに順位を上げた川村昌弘は、かわいい後輩との優勝争いにも期待を抱き、明日のムービングデーに臨む。
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その後輩とは、初日単独トップに立った小木曽喬(おぎそ・たかし)。学年でいうと川村のほうが3つ上になるが、同じ福井工大附福井高出身で“直属の”先輩・後輩にあたる。「小木曽は自分が高校3年生の時に、中学3年で(福井工大付福井中に)編入してきた。寮では同じ部屋でした」と、まさに同じ釜の飯を食った仲。お互いプロになった今でも、練習ラウンドや夕食をともにし、ツアーを戦っている。
川村は、小木曽について「性格は自分とは全然違う。彼は自信満々ではなく『僕はちょっと…』という感じ。それで僕が『やれるよ!』といつも伝えている」と話したが、前日の単独トップで2日目も6位タイと上位をキープする結果については「そんなにビックリしていない」と実力を評価している。
小木曽にとって川村は、参考にすることが多い頼れる先輩。「川村さんは感性が強い。自分はラウンド中に考えこむことも多いけど、川村さんのようにシンプルにプレーしたい。上にいる人は、考えがシンプル」と目標の存在となっている。
この日トータル6アンダーでホールアウトした小木曽が、あと1つスコアを伸ばしていれば、3日目のラウンドで同組が実現したものの、それはおあずけに。川村が「一緒に優勝争いとなれば、やりにくい相手。先輩・後輩だからではなく、パットもうまいですし、本人の気持ち一つで優勝を争う可能性は大いにあると思う」と言えば、小木曽も「自分にとっては憧れの存在。(川村と)ツアーで優勝争いをするのは、夢というか、ぜひやってみたいこと。最終日に一緒に回れるよう、明日も頑張ります」と意気込みを示した。
海外を転戦する川村にとっては、今週が今季の日本ツアー最終戦となる。明日もスコアを伸ばし、最終日最終組で先輩・後輩による優勝対決が実現したら、それは2人にとってかけがえのない1日となるだろう。(文・間宮輝憲)
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