2試合前の「ブリヂストンオープン」で4位タイに入り、「一歩ずつですが、数字がついてきていると思う」と語った石川。しかし、「優勝できていないのは、非常に悔しい」というのが、国内復帰から1年を振り返って感じる本心だ。
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「(勝てない)原因も自分でわかっている。それに取り組む中で、手応えとともに結果も徐々についてきている感覚はある」。予選落ちが続いた昨シーズン終盤よりも前に進んでいることは自覚しているが、それでも突き抜けられない。一番苦しかったのは、やはり昨年の国内復帰戦「日本オープン」から5試合予選落ちが続いた時期だ。「自分が“よし”と思える手応えが1でもあるならいいけど、それをつかむまでにすごく時間がかかった」と振り返る。
“これならいける”という自信があれば、結果がついてくるまでやり続ければいい。しかし、何も手応えがない手探り状態が続くのはつらい。ようやくそれを脱したのが、昨年の「ダンロップフェニックストーナメント」。一番重きを置いて取り組んできたドライバーがようやくかみ合い始め、国内復帰後初の予選突破を果たしたが、「もがくというのは、あのときの自分には必要だった」と語った。
「1年にひとつずつ、という感じなのかも」と、ここまでの一進一退を振り返る。今年は18試合に参戦し、予選落ちが4度、トップ10入りが4度。まさにじわじわという進み方ではあるが、“手応え”に加えて結果も徐々についてきているため、あとは信じてやり続けるのみだ。今年、本格的な優勝争いは国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」と、「ダンロップ・スリクソン福島オープン」の2度。首位に立ちながら、あと一歩で優勝をつかみそこねたが、突き抜けるためには、その悔しさは必要だったのかもしれない。
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