<富士フイルムシニアチャンピオンシップ事前情報◇31日◇江戸崎カントリー倶楽部(6,991ヤード・パー71)>
今季、日本勢では最上位の賞金ランキング3位につけている米山剛。
日本プロゴルフシニア選手権を制して優勝カップを掲げる米山剛
賞金王はプラヤド・マークセンに決まったが、残り4試合で上位に入れば、賞金ランキング2位に入る可能性は十分ある。2位に入れば、全米シニアオープン、全米プロシニア、全英シニアオープンといった、海外メジャーの出場権を得られるだけに、踏ん張りたいところだが、実はこの大会には並々ならぬ思いがあるという。
「自分の両親は富士フイルムの足柄工場で働いていたんです。そこで出会ったことがきっかけとなり、結婚してボクがこの世に生を受けました。小学校の高学年ぐらいまでは工場の近くが遊び場でしたね」と米山。
その後、父親が退職して南足柄市でゴルフ練習場を経営したが、足柄工場で働く社員が数多く通ってくれたという。大げさかもしれないが、富士フイルムという会社がなければ、現在のプロゴルファー・米山剛は存在しなかったかもしれない。
当然、今大会はメジャー並みに勝ちたい試合というが、過去3回出場したものの、まだ優勝はない。ベストフィニッシュは10位タイだ。しかし、今回は米山に力強い応援団がくるという。なんと、地元南足柄市からバス6台をチャーターして、大応援団が駆けつけるというのだ。
「片道3時間もかけてきてくれるわけですから、感謝しかありません。おそらく、地元で開催されたトーナメントのような雰囲気でプレーできると思いますし、期待に応えるためにも頑張りたいですね」と気合いを入れていた。
今季は日本プロシニア選手権に優勝し、学生以来の日本タイトルを獲得した米山。今季2勝目を達成し、賞金ランキングを2位に上げるきっかけにしてほしい。(文・山西英希)
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