<伊藤園レディスゴルフトーナメント 事前情報◇8日◇グレートアイランド倶楽部・千葉県(6741ヤード・パー72)>
現在賞金ランク54位とシード権獲得圏外にいる渡邉彩香が、ここからの“一発逆転”を狙う。出場資格を持つ残り2試合で優勝して、シード確保、そして最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」出場という青写真を描きながら、明日の開幕を迎える。
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2013年に賞金ランク46位に入り、初めてシード選手となった渡邉。そこから5年間守ってきた肩書を保持するためにも、改めて「(賞金シード獲得は)最低ライン」と自らを鼓舞した。
さらに「リコーは好きなコースなので、出られるように頑張りたい」と、今季優勝者や賞金ランク上位者ら精鋭が集まる11月22日開幕の最終戦(宮崎県・宮崎カントリークラブ)への出場も諦めてはいない。その“両獲り”を可能にするのは、残り試合での『優勝』しかない。
10月には苦しいシーズンを象徴するような悔しさも味わった。来季の参戦を目指し、15日〜18日までフロリダ州・プランテーションG&CCで行われた米国ツアーのセカンドQTに挑戦。しかし結果は、トータル16オーバー・151位タイと、上位34位タイ(トータルイーブンパー)までが進んだ最終QT出場に遠く及ばなかった。
東京五輪出場に向け、世界ランクを大きく上げることをもくろみ決意した米国ツアー参戦だったが、その道は閉ざされることになった。しかし、“下を向いているヒマはない”と言わんばかりに渡邉は、「けじめをつけることができました。どっちつかずは嫌だったので吹っ切ることができました」と気丈に話した。
「日本でいけるところまでいくだけ」。ここからは、あと1年半に迫った東京五輪の出場権獲得条件とみられる『世界ランク日本勢上位2人』も目指し、ツアーを戦っていく。現在の日本勢トップ2は、7位の畑岡奈紗、29位の鈴木愛で、渡邉は198位と大きく離されている。ここでも大逆転が必要となるが、まずは目の前に残っている“3試合”を必死に戦い、今後につなげていく。(文・間宮輝憲)
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