<伊藤園レディスゴルフトーナメント 2日目◇10日◇グレートアイランド倶楽部・千葉県(6741ヤード・パー72)>
今年の「日本女子アマ」、「日本ジュニア」の2冠制覇を達成したアマチュアの吉田優利(麗澤高3年)が、1イーグル・3バーディ・1ボギーの「68」をマーク。トータル5アンダーまでスコアを伸ばし、首位と6打差の10位タイへと順位を上げた。
【関連写真】女王、シード、アマ優勝…様々な思いが胸に最終日がスタート!
10番パー4で114ヤードのセカンドショットを直接カップに入れるイーグルを奪うなど、ギャラリーを沸かせた吉田。「パットがなかなか入ってくれなかったですが、ショットはすごくよかったです」と振り返るラウンドで4つスコアを伸ばした。
優勝した8月の「日本ジュニア」から少し調子を落としていたという吉田。「微妙な感覚のズレがあって…」と本来のプレーを見せることができない、苦しい時期も送った。ローアマ獲得で、アマチュアの日本タイトル3冠獲得となった「日本女子オープン」も、トータル9オーバーの59位タイ。アマチュア8番手という結果に終わった。だが「調子が上がってきています」と、ここにきてプレーに精彩が戻ってきた。
今大会では活躍を後押しする強力な“助っ人”も登場。それが、今週吉田のキャディを務める高見明弥(あきや)氏だ。現在はブリヂストンスポーツ株式会社でアマチュア担当などに従事する“サラリーマン”の高見氏だが、3年前までプロキャディとしてトーナメントで活躍。鈴木愛が初優勝を挙げた、2014年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」などでバッグを担いだ実績を持つ。
現在は吉田の担当者という縁もあり実現したタッグ。「ナショナルチームでもラウンド中の考え方などは教わっていますが、自分で何を考えることができていないかをこの2日間で学んでいます。それを今後に生かしたい」と、自身の成長を促す頼りにする存在だ。高見氏も「ショットの精度がよかったですね。経験値、総合値が高い選手です」と伸び盛りの吉田のプレーに目を細めた。
「地元の千葉で、たくさんの人が応援に来てくれているので、明日も精一杯プレーしたいです」と最終日の意気込みを語った吉田。今季はステップ・アップ・ツアー「ANA PRINCESS CUP」で5位タイになったが、レギュラーの試合では満足いく結果が残せていないという。2018年最後のプロトーナメントを、納得のいく結果で締めくくる。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>