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【記者の目】レベルは上げて、敷居は下げて 新規ファン獲得のための地道な一歩

今年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、成功に終わったといえるだろう。大会期間中の来場者は、昨年比で7398人プラスの21285人。試合ごとに販売されるオリジナルグッズのピンフラッグは、土曜日の朝8時過ぎの段階で1000枚が完売した。
【写真】練習場でも松山フィーバー!
もちろん、その一番の要因は約1年ぶりに国内ツアーに参戦した松山英樹の存在。松山の姿を一目見ようと大勢のファンが集まった。その“松山フィーバー”の影で、新規ゴルフファン獲得のために新たな取り組みが行われていたのをご存じだろうか。
今年、大会初の取り組みとして、コースの一部に無料で観戦できるエリアが用意された。コースの奥まった場所にある5〜7番ホール周辺を無料開放。トーナメントを気軽に楽しめるエリアを用意した。初回は、ファミリー層をターゲットとしてまずは週末のみ。土曜は第3ラウンドが順延となったために9時の段階で全てのエリアが無料開放となったが、その時点で488人が無料観戦エリアに来場。日曜は733人が訪れた。
当日券で本大会を観戦しようとすると、予選ラウンドが1日4000円、決勝ラウンドが6000円。試合によって差はあるが、チケット代は1日で3000〜5000円とかかるところが多い。少し興味を持った人が「ちょっと行ってみようかな」となるには、決して安くはない金額だ。「新たなゴルフファン獲得にむけて」と初めて行われた取り組みは、全体の来場者から見れば約5.7%の集客。地道な一歩だが、ゴルフ人気の回復に向けては大きな一歩だ。
もう一つ、この大会でおもしろいのがボランティアスタッフの位置づけだ。本大会では、毎年大会初日に“ボランティアパーティ”が行われている。第1ラウンドが終了後、クラブハウスのレストランでプロを招いて食事会が行われ、約250人のボランティアスタッフとプロが交流できる場がもうけられた。今年は宮里優作、重永亜斗夢、薗田峻輔や深堀圭一郎らが登場。毎年このパーティに参加している地元出身の芹澤信雄は、「みなさん、これをすごく楽しみにして下さっている。選手と交流できるボランティアパーティというのは、他にはないんじゃないかな。ぼくはずっと出ていますが、ここのボランティアさんは結束がすごいですよ」とスタッフとの交流を楽しんでいた。
どの試合でもボランティアスタッフが活躍しているが、いち早くボランティアシステムを導入したのが本大会。1986年の第14回大会から始まり、今ではのべ1000人超えのスタッフが大会を支えている。“ボランティア”とはいうものの、春先から準備を始めるなど仕事の進め方はプロ同然。同じ人が何年も継続して参加するパターンも多い。20年近く本大会のスタッフを続けている地元在住の50代女性は、「なんでそんなに続けているのか、もう病気みたいなものですよね(笑)。大変なこともありますが、1年に1度のイベントみたいな感じで楽しんでいます。他の大会でも何度かやったことがありますが、ボランティアをやるならやっぱりここがいい」。もともとゴルフは少しやる程度だったが、会社の人がボランティアをやっていた影響で参加。以降、毎年やり続けているという。
トーナメントが身近でなかった人も、ひとつの“イベントごと”として楽しんでボランティアに参加する人も少なくない。ゴルフ観戦や、プロについて興味を持つきっかけにもつながる。
今年は、会場の太平洋クラブ御殿場コースが改修された後、初の大会開催。“世界水準”を目指してより戦略性の高いコースに生まれ変わった舞台で、接戦のすえ額賀辰徳が勝利。今季13人目となるツアー初優勝者が誕生した。初優勝者13人は、歴代2番目の多さだ。新鋭たちが次々と頭角を現しているこのタイミングで、これまで目を向けてもらえなかったファン層の獲得を、改めて考えていくべきなのかもしれない。(文・谷口愛純)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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