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女王へわずかな望みを残す申ジエが大有利も… 地元出身のあの名前を出さないわけにはいかない！【データ好き！記者A＆人情派記者Mの大胆予想】

＜大王製紙エリエールレディスオープン 事前情報◇14日◇エリエールゴルフクラブ松山（6525ヤード・パー72）＞
いよいよ残り2試合となった国内女子ツアー。出場者が限られる最終戦を除けば、今週の「大王製紙エリエールレディスオープン」が多くの選手にとっての最終戦となる。賞金女王、シード争い、そして最終戦出場…。様々な思いを胸にいどむ戦いの結末を、データ好き記者Aと、ドラマティックな展開大好き記者Mが今週も大予想。
【写真】なんだかとっても楽しそうなイ・ボミ
■香川、愛媛、福島…3会場で回る希有なトーナメント
1982年に「エリエール女子オープンゴルフトーナメント」として産声を上げた今大会は今年で37回目。当初は香川県にあるエリエールゴルフクラブで何年も行われてきたが、1994年からは愛媛県のエリエールゴルフクラブ松山と交互に。12年には「東日本大震災復興支援事業」と福島県にある五浦庭園カントリークラブに舞台を急遽移して開催。以降は3会場で順繰りに行われている。
終盤戦のビッグイベントだけあって、今大会では単独6位以上が最低条件のなか3位タイに入り劇的なシード獲得した上田桃子や、伊澤利光の持つ日本ツアー最高獲得賞金額を更新したイ・ボミ（韓国）といったドラマが幾度となく生まれてきた。今年は愛媛県のエリエールゴルフクラブ松山が舞台。どんなフィナーレとなるのか。
■伸ばし合いは必至 攻撃的なゴルフな女王戴冠を阻止する（記者A）
先述の通り3会場で行われている今大会だが、今年は3年連続となるエリエールゴルフクラブ松山が開催コース。当会場と言えば2年前の今大会でテレサ・ルー（台湾）が72ホール最少ストロークとなる24アンダーを出したことで有名だ。同2位の比嘉真美子の23アンダーもこれまでの記録を上回っており屈指のバーディ合戦となった。昨年の申ジエ（韓国）の優勝スコアも17アンダー。今年もバーディ合戦となるのは必至だ。
同コースで行われた過去5人の優勝者を見てみるとやはり際立つのが平均バーディ数。横峯さくら、ジエが同年1位、また6位の金ナリ（韓国）を除けば4人がトップ5。またパー5の平均スコアも全員トップ5以内。またしてもナリ以外がトップ5以内だ。また、ナリを除けば全員がパーオン率もトップ10以内。攻める気持ちとショット力が勝負のカギだ。
とくれば今季パー5平均スコアとパーオン率で1位、平均バーディ数2位のジエが筆頭に来るのが必然だ。また昨年制してるとおり相性の良さも抜群。勝たなければアン・ソンジュ（韓国）の女王が決定するが、最終戦にまで持ち込めるデータは揃っている。
もう1人挙げるとすれば同じく全てがトップ10以内の比嘉。一昨年に23アンダーを出したとおり相性も悪くないだけに、今季2勝目といきたいところ。
■愛媛出身でブレーク中のあの選手を見逃すわけにはいかない！（記者M）
今週は、やはりこの名前を挙げないわけにはいかないだろう。それが河本結だ。開催地の愛媛県出身で、エリエール所属のホステスプロだけに、今大会にかける思いは強い。
今季は6月に行われたステップ・アップ・ツアー「Skyレディース ABC杯」で優勝。さらに7月のプロテストで合格すると、その後ステップ3勝を挙げ、一気に賞金女王の座まで上り詰めた。さらにレギュラーツアーでも「ゴルフ5レディス」13位タイ、「樋口久子 三菱電機レディス」8位タイと直近2試合で好成績を残すなどノリノリだ。故郷に錦を飾る今大会で、レギュラーツアー初優勝をつかみ取ろうもんなら…ドラマ要素が乗っかりに乗っかった、大インパクトを残すことになる。
また、その河本と予選ラウンドをともにする鈴木愛にも注目したい。夏場にけがで離脱した影響は大きく、すでに2年連続での賞金女王はついえている。しかし復帰後、常に「優勝」を口にしていた鈴木。徳島県出身の昨季女王が、四国で意地の優勝というのも、胸を打つシーンとなるだろう。

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