<ダンロップフェニックストーナメント 初日◇15日◇フェニックスカントリークラブ・宮崎県(7027ヤード・パー71)>
今季初の単独首位発進を決めた小田孔明。「ほとんど林しか行ってない」と、ティショットに苦しんだが、「アイアンはいい。もっとスコアが伸びてもおかしくないのに」とした。さらには「パットもよく入ってくれた」と、ドライバー以外に不満はない。そんなところからも、7バーディ・2ボギーの5アンダースタートにも、複雑な表情を見せた。
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同伴者からも「よくそれでそのスコアで回れるなといわれました」と、恐縮しきり。「全然楽しくないんです(笑)」とはいうものの、好調のパットが続けば、2014年の賞金王復活の可能性も高くなる。
そのパットや小技の部分を支えているのは、先月の「日本オープン」から投入しているニューボール。「やわらかいのが好きなんだけど、今回のはすごくいい。アプローチでのスピンもそうだけど、パターで打ったときの感じがすごくいいから、いいパットが入ってくれているかな」と、近日発表予定のダンロップ製『スリクソンZ-STAR』使用で4年ぶりの優勝を視野に入れている。
同じくボールを新しいものに変えて首位と1打差の4アンダーをマークしたのが、日本オープンチャンプの稲森佑貴。日本一曲がらない男としてフェアウェイキープ率1位を3年間堅守している稲森も、7月に小田と同じモデルを投入。「僕はいいと思ったらすぐに変えます。打感もいいしドライバーで5ヤードくらい飛距離も伸びています。風にも強いし、変えて良かったです」と、投入後の成績はナショナルオープン制覇などご存じの通りだ。
小田と同じく日本オープンからボールを変えたのが大堀裕次郎。こちらも初日を4アンダーにまとめ、ツアー初優勝に向け好発進を切った。こちらは『スリクソンZ-STAR XV』と、やや硬いものを使用するが、「僕はドライバーのスピンが少なかったんですが、200〜300回転上がって、最適な弾道が出るようになりました。前に進む感じで飛距離も申し分ないですね」とご満悦だ。
世界の松山英樹が起こしたまさかの誤球事件によって、大きな話題を集めているゴルフボール。見た目は似ていても性能には大きな違いがある。クラブよりも選択の幅が広いため、ボール選びを正しくすればアマチュアにとってもスコアアップの大きな役に立つといえる。ただし、くれぐれもラウンド中のボールチェックにはご注意を。
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