<ダンロップフェニックストーナメント 最終日◇18日◇フェニックスカントリークラブ・宮崎県(7027ヤード・パー71)>
ファイナルラウンドでの追い上げを見ようと集まった宮崎のファンを喜ばすことはできなかった。ビッグスコアを狙った松山英樹だったが、終始波に乗れず、2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「73」。スコアを2つ落とす展開で、トータル1アンダーの44位タイ。「残念な結果」と、4日間を振り返った。
【写真】名コンビのラストゲーム 進藤大典キャディと抱き合う松山英樹
前日はアイアンの復調を口にしたが、「そんなに悪いとは思わなかったのですが、全体的にうまくプレーできなかったです」と、11番パー3では手前のピンを果敢に攻めた結果、ティショットを池に落とすなど、思いに反して結果がついてこなかった。
今月29日から行われるタイガー・ウッズ(米国)主催のツアー外競技「ヒーロー・ワールドチャレンジ」が残るとはいえ、日米のツアー競技はこれで今年最後。1月には左手のケガを発症し休養、復帰してからも思うような成績がついてこなかった。
「あっという間に終わりましたね。自分なりにいいかなと思うところで結果が全然出なかったり、今週もそうなんですが、どうすればよくなるかはすごく考えていますけど、速く優勝できるように頑張りたいと思います」
今週限りで進藤大典キャディとの専属契約も終了したことを発表。「うまくいかないと、こんなにもうまくいかないのか」と思ったと進藤キャディ。「ずっとつきっきりでいたので、1回離れてみてという感じ。来年も試合数を減らしてという感じでやってもらう予定。フラットな目線で接することができると思うので、そこは楽しみだなと思います」と、2019年は松山にとって新しいスタートとなる。
「来年また日本でプレーするときには、いい状態で戻って来られるように頑張りたい。不安なく打てるようなレベルに自分の技術を持っていきたいです」と前を向き、コースを後にした。世界2位まで上り詰め、期待を一身に背負ってきた日本のエース。来季への戦いはすでに始まっている。(文・高桑均)
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