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石川遼は上位発進にも「まだまだ」　松山英樹とのラウンドで学んだこと

＜カシオワールドオープン 初日◇22日◇Kochi黒潮カントリークラブ・高知県（7335ヤード・パー72）＞
首位と2打差・暫定7位タイで初日を終えた石川遼。5バーディ・1ボギーの4アンダー「68」という好プレーにも明るい表情が見られないのは、「ドライバーがあまりよくない。結果がいいから満足ではなく、納得できる一打を打てるようにしたいので。そういう意味では、まだまだの内容でした」と、結果に反してショットがまだ万全の状態とは言えないからだ。
シード争い最終章　初日の戦いを特選フォトで振り返る【男子LIVEフォト】
予選落ちとなった2試合前の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では、「ドライバーのフェースがどこを向いているのか分からない」と悩みの深さを明かした。そのときに比べれば「なぜ曲がったのかが分からない状態ではなくなってきた」と少し前に進んだものの、自分が求めるレベルにはまだまだ到達していない。
「今日に関しては、すごく嬉しいという感じではない。1打1打、自分が満足していることが大事。先週（松山）英樹と一緒に回って、自分なりに学んだことです」と、思い起こすのは、松山英樹と予選2日間を回った三井住友VISA太平洋マスターズ。松山自身もショットに不調を抱えるなか、復調のきっかけをつかもうと模索するプレーを間近で見て、よりショットを追い求める気持ちが強くなった。
まだまだ自分が目指すものにはほど遠いが、この日のフェアウェイキープ率は57.14％の39位タイ、パーオン率は83.33％の5位タイ。首位とは2打差の4アンダーと、シーズンを通して取り組んできたことがじわじわと形になっているのは確かだ。「最終日にトップと2打差にいることができれば、初日はどの位置にいようと関係ない。4日目にこの位置にいることが大事です」と表情を引き締めた。（文・谷口愛純）
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