<ファイナルクォリファイングトーナメント 最終日◇30日◇東急グランドオークゴルフクラブ・兵庫県(6456ヤード・パー72)>
来年も“強い”韓国人が日本ツアーを賑わせそうだ。来季の出場権をかけた「ファイナルQT」最終日、ペ・ソンウ(韓国)が「68」で回り、トータル3アンダー・14位で第一回リランキングまでの切符を手にした。
ソンウは今季メジャー「ハイトジンロ選手権」など今季韓国ツアーで2勝を挙げ、賞金ランクでは米国ツアーのQTを首位通過したイ・ジョンウン6に次ぐ2位。昨年まで行われていた4大ツアー対抗戦「THE QUEENS presented by KOWA」には15年から3年連続で韓国ツアー代表として出場するなど、韓国ツアー指折りのプレーヤーだ。また、ゴルフの実力だけでなく、イ・ボミ、キム・ハヌル、8頭身美女ユン・チェヨンも務めてきたKLPGAの広報モデルを務めるなどルックス面での評価も高い。
そんな実力者でも日本のQTに苦しんだ。サードQTは(A地区)をトップで通過したものの、ファイナルQT初日は「73」、2日目は「74」。「もともとQTは得意じゃなくて…」と他の選手がスコアを伸ばすコンディションの中、大きく出遅れてしまう。
だが、ここからが違った。多くの選手が「ピン位置が難しかった」という3日目に「70」を出して順位を上げると、最終日は「最高に集中しました。ようやくパターが入ってくれましたね(笑)」と「68」をマーク。滑り込みで出場権をゲットした。
日本ツアーを目指したきっかけは、「ジュニアの頃からの夢」だったから。「テレビで日本ツアーを見たんです。その時に、確かmeijiカップだったかと思いますが、その時に副賞でチョコレートをもらっているプロを見て、日本に行きたいと思いました(笑)」。クイーンズ-に来た際に「会場の雰囲気や選手が大切にされている感じがとても良かったから」というのも理由の一つ。
来年は日本ツアーを主戦場とする予定。「ディフェンディングの大会以外は日本に専念したいと思っています」と覚悟の表情を見せる。「日本の方にキャディをしてもらえばもう少し慣れると思います。そうすればもっと良くなると思います」とプランを描いている24歳。賞金女王争いの台風の目となるか。
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