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小平智の言葉に感じた男子ツアー活性の構図 懸案事項だった“世代交代”の可能性を探る【ツアーの深層】

国内男子ツアーの今季最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。トーナメント優勝者など30人に出場資格が限られた“精鋭たち”による戦いは、石川遼、ハン・ジュンゴン(韓国)とのプレーオフを制した小平智の優勝で幕を閉じた。この結果について、さらには今季の男子ツアーを、JGTOのコースセッティングなどを手がける田島創志が振り返った。
今年もドラマが…堀川未来夢は18番グリーンでヒザから崩れ落ちる
■“名物”強い傾斜を誇る18番グリーンをどう見る?
最終戦の舞台となったのは、今年も東京よみうりCC。田島の目には「グリーンが速かったという、強烈な印象が残りました。ここ10年で1番仕上がっていた」と映った。「体感では実測された数値よりも1フィートほど速くコロがっていく、そんな感覚を持った選手は多かったのではないでしょうか」。
この会場のグリーンを語るうえで、触れないわけにはいかないホールがある。それが“名物”の18番パー3だ。首位に立っていた堀川未来夢が、最終日にダブルボギーを叩き、プレーオフ進出を逃すなど今年も数々のドラマを生んだこの最終ホール。選手の声を聞くと、「いいショットを打っても報われない」、「もう少し傾斜を抑えるべき」など様々な反応が返ってくるが、田島はそれをどう見たのか。「通常競技で考えると厳しいグリーン」と前置きをしたうえで、こう見解を示した。
「東京よみうりの18番は数々の名場面を生んでおり、演出として喜怒哀楽がでやすいという考え方はできる。ここはピン上には絶対につけてはいけない。上1mにつけるより、下からの6mの方が簡単ですから。マネジメントが試されます」
重要になるのが、「ここに落とせば大丈夫」と考えたセッティング担当者の意図をくみ取り、目の前の状況を選手が受け入れられるかだと田島は話す。右手前に向かって“傾いている”この18番グリーン。例えばピンが右寄りに切られていた最終日でいうと、グリーン上でも左面に落とすと強烈な下りのラインが残ることになる。それは、わずか1mの距離でもカップ1つ分くらいのズレが生じるほど。これでは決してセーフティーとはいえない距離となる。まだ右のラフに入れてのアプローチ勝負の方が、パーを拾ううえで計算が立ちやすい、といった具合だ。
それを踏まえて、選手がどのような攻め方をするか。そこに違いが出てくる。それでも、田島は「この(傾斜の)捉え方は人それぞれで、意見が異なるはず」と、一筋縄では語れないことも強調した。
■小平智の優勝がツアー活性化にもたらすもの
試合内容についていうと、今季を締めくくるにふさわしい熱戦となったのは間違いがない。特に最終日は「64」をマークした小平と、「65」の石川らの猛チャージと、逃げ切りを図る堀川未来夢という構図が、見るものを奮い立たせた。
勝負は三つ巴のプレーオフまでもつれこみ、最後に小平が紙一重の差で制した。優勝後の会見では「後輩には初優勝をさせたくないという気持ちだった。僕も池田勇太さんや宮里優作さんに阻まれてきたし、自分が壁になってやろうと思っていた」と口にしたが、この言葉に田島は目を細めた。
「多くの先輩に優勝を阻まれるなかで、選手は成長する。この言葉で、20代の若手選手に活を入れたかったのだと思う。選手同士はすごく仲がいいですが、そのなかでも優劣をつけながらツアーを盛り上げて欲しい。そんな意思を感じました」
米国ツアー初優勝後は、外国人選手の飛距離などに圧倒され、自分のゴルフを見失っていたことも明かした小平。その時には日本ツアーでも結果が残せずにいた。しかし苦難を乗り越えての優勝に「苦しんだものが、形になると、それは選手の励みになる」と田島は労いの言葉を口にした。
■石川遼、今平周吾らの世代に対する期待
さらに、2年ぶりの優勝をあとわずかのところで逃した石川についても言及した。
「石川選手は、どんな時も同じ表情で、穏やかにプレーする選手。カシオ(ワールドオープン )のあたりからは、その落ち着きをより強く感じました」
石川のことも長年見続けてきた田島。このどっしりと落ち着いた雰囲気を発揮した時の強さというものを何度も目にしてきたという。「技術力と集中力がかみ合って、持ち味が出ててきたことに対する手ごたえを感じているのではないでしょうか」。
数字を見ても、この4日間で、フェアウェイキープ率は44.64%の全体最下位と、ティショットには不安を残したが、パーキープ率は94.44%で3位タイ(年間では83.33%の30位タイ)、パーオン率も69.44%の全体10位タイ(年間では65.04%の27位タイ)を記録。セカンドショット以降でスコアを作り、全体1位の平均ストロークは70.12%をマークした。この上昇カーブに、来季以降への希望を見出すことができる。
今季は秋吉翔太や稲森佑貴、星野陸也といった20代の初優勝選手が目立った一年でもあったが、田島は「来年はさらに世代交代が加速する」と予想する。「石川選手や今平選手ら20代中盤の選手が活躍し、さまざまな選手にスポットライトが当たるようになると、ツアー全体でタレントが増えることになる」。この流れが継続し、ツアー全体の競技力が上がっていくことに期待している。
■2019年の活躍を期待する選手
「世代交代」。この言葉を田島は何度も口にした。それは「どこの国でも20代のフレッシュな選手が登場し、その存在がツアーを活性化してきた。しかし、日本だけその流れに乗れず、ゴルフファン離れの一因になっている」と日頃から考える田島にとって念願ともいえる現象だ。
「今回は惜しかったけど堀川選手も、素晴らしいプレーヤーで、近いうちに優勝すると思う。さらに来季も下部ツアーからフレッシュな人材が出てくるはず。木下稜介、比嘉一貴、佐藤大平といった選手が早いうちに一勝を挙げて、世界に羽ばたいて欲しいですね」
小平の優勝は、米ツアーを制した者が、日本に戻りその実力を見せつけたという結果になったが、「早い段階で世界に出て、そこで活躍して、また日本に戻ってきてもらう。その姿を見た若手が刺激を受ける…そんな構図が生まれると、男子ツアーの新しい形になると思います」。この流れを田島は歓迎し、今後の男子ツアー活性への思いをはせる。
解説・田島創志(たじま・そうし)/1976年9月25日生まれ。ツアー通算1勝。2000年にプロ転向し、03年『久光製薬KBCオーガスタ』で初日から首位を守り、完全優勝。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制では、トーナメント管理委員会 コースセッティング・アドバイザーを務める。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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