12月4日(火)、都内にて今季日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の入会式が行われ、8頭身美女ことユン・チェヨン(韓国)も出席。「今はQTを受けて日本ツアーに参戦できたときと同じ気持ちです。まさに感無量です」と笑顔を見せた。
今季から優勝者だけでなく、シードを獲得した選手も正会員へとなれるようになった国内女子ツアー。一方で今年2月に来季からQT(出場権をかけた予選会)の受験資格が「LPGA正会員」のみとなり、これまでのようにQTを勝ち上がり単年登録で出場する、ということができなくなった。
制度変更の影響を大きく受けたのが海外勢。日本勢のようにプロテストを受ける選手は少なく、大半の選手が単年登録。昨年の制度変更でイ・ボミ(韓国)やテレサ・ルー(台湾)といった選手は正会員となったが、昨年優勝できなかった選手は今季の開幕も単年登録で迎えた。つまり、今年、もしくは来年に優勝、シード獲得、プロテスト合格などの方法で正会員となることができなければ、20年からはツアーメンバーとして日本ツアーに出場することが厳しくなったのである。
17年から日本ツアーに参戦したチェヨンもその一人だった。同年は賞金ランキング35位に入りシードを獲得したものの優勝はできなかったため、先述の通りTP単年登録のまま。そのため開幕前は「協会が決めたことなので。優勝かシードを獲って入会できるように頑張ります」と話しつつも、「だめならプロテストを受ける選択肢もあるかもしれません」と、様々な選択肢を想定せざるを得なかったのもまた事実だった。
そんな状況でスタートしたチェヨンだったが、開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」でいきなり2位に入ると、その後も「今年は2年目で、様々なことに慣れていました。だから去年と変わってプレーに関する不安はありませんでした。その分制度が変わっても落ち着いてできたと思います。さらに開幕戦で成績を収めたことで、プレッシャーはある程度無くなりました」と着実に賞金を加算。夏を迎える前にシード権に確定のランプを灯した。同時に正会員となる資格を有したのである。
これで来年は制度変更へのプレッシャーは無くなった。「来年こそは…優勝したいです!」。悲願の日本ツアー初優勝へ。小林浩美LPGA会長から直々につけられた、光り輝く『LPGA会員証』のピンバッヂを胸に、新たな気持ちで新シーズンへと向かっていく。
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