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【LPGA新人戦 選手紹介】スタイヤーノ梨々菜「この見た目で関西弁、ギャップがあるといわれますが…真面目なんです！」

12月6〜7日の日程で開催される「LPGA新人戦 加賀電子カップ」。近年稀に見るスコアの伸ばし合いとなった2018年LPGAプロテストを突破した第90期生・21名が出場するが、それぞれの選手の個性を紹介する。

見た目は欧米風、口を開けば関西弁…イタリア人の父と日本人の母を持つ、兵庫県出身のスタイヤーノ梨々菜。「兄二人と私が、父と話すときはイタリア語ですが、母と子供たちは日本語。でも両親は英語で会話しています。全員で話すときは、父に伝えながら、日本語ベースで話します（笑）」。一家の会話スタイルを聞くだけでも特徴的だが、濃いキャラクターと真面目な一面をあわせもつ、90期生のなかのムードメーカーだ。
母方の叔父の薦めでゴルフをはじめ、11歳で坂田塾に入塾。「最初は1週間でやめようと思いました」というが周囲のすすめでひとまず続けることを選択した。坂田塾はプロを目指すことが前提であるため、本人もプロゴルファーへの意識はあった。ただ中学に上がってからも「もともとゴルフを好きで始めたわけではなかったですし、学校で友達と遊ぶほうが好きなタイプだったので…」と高校は普通の公立校進学を検討する。だがここでも「先生からも“もったいないから”と言われて」と周囲の意見により、通信制高校を選択し、ゴルフを続けた。
いま思い返しても「中学から高校2年まではゴルフがあまり好きではなかった」。転機は高校2年で疲労骨折した時期だった。「3か月くらいできなかった時期があったんです。そこから復帰するときに“やるなら楽しもう”と思うようになったら、気持ちが変わったんです」。加えて、高校3年でいまも指導を受ける林栄作プロで出会ってからは本格的にプロを目指す腹が決まった。
プロテスト初年度の2016年は、1次予選で敗退するも、QTではサードまで進出し、翌2017年はステップ・アップ・ツアー16試合に出場。2度目のプロテストでは最終まで進んだ。
2018年もステップを主戦場に経験を積んだ。「今年の一番の目標はプロテスト。単年登録では自信を持ってプロだとはいえない。最終テストに調子を合わせることを第一に考えていました。ステップでも徐々に調子があげていければと思っていました」と7月末に照準を合わせた。そのかいあって、2度目の最終テストの舞台は、トータル11アンダー・10位タイ。見事突破を果たした。「ここからは、またイチからだと思って、徐々に結果を求めていければと思います」と謙虚に語る。
「円滑にコミュニケーションを促す役…あえて“いじられ役”に回っています（笑）。いじられ方がナンセンスならスルーしますけど、上手くやってくれたらしっかり返しますよ」というキャラだが、根はいたって真面目。それだけに、「普段とのギャップがあるからだと思いますが、試合会場でティグラウンドで真剣な表情をしている私を見るとみんな笑うんです」と苦笑い。
「山陽新聞レディースオープン」プロアマ前夜祭での一幕。ルーキーたちが舞台上に登壇し、一人ひとり挨拶をしていく場面があったが、スタイヤーノが話し始めると、周りからは笑い声が…。「人前に出ると（緊張で）あがってしまうんです。私はもちろんちゃんとしようとしますが、それが面白く映るんでしょうね（笑）」。
今後の展望や将来の目標を聞くと…「ショットが得意なので、セカンドショットでチャンスにつけるのを見てほしいですが、小技がまだまだ。100ヤード以内はコーチにも特に言われています。同期や同年代でも上手い子たちは“ツアー優勝を目指す！”と言えるかもしれませんが、私はプロテストには合格しましたが、レベルはまだまだ。徐々に上がっていきたいと思っています」
発言はあくまで謙虚。地に足がついた考え方で少しずつ階段を登っていく。
スタイヤーノ梨々菜
〇所属：ELECOM
〇1997年9月11日生まれ
〇出身地：兵庫県神戸市
〇身長156センチ、体重56キロ
〇血液型：O型
〇ゴルフ歴：10歳〜
〇目標とするプロ：アン・ソンジュ

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