「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を終え、幕を閉じた今季の国内女子ツアー。今シーズン優勝者、賞金ランク25位以上など精鋭のみが出場できる大会の狭き門をくぐって出場した選手たちに、“今シーズン一番印象に残っている一打”を挙げてもらった。今回は、3年連続で賞金シードを獲得しツアー通算2勝目が期待される森田遥。
美脚ドレスアップ姿も注目【写真】
序盤から3試合連続でトップ5入りと好発進を切った今シーズンだったが、33試合出場で優勝を果たすことはできなかった。トップ10回数は9回と13位の成績。年間バーディ数も11位と上位を記録していただけに、パーオン率48位、フェアウェイキープ率49位とショット面での不振が成績に響いた。
半面、平均パットやリカバリー率、サンドセーブ率は軒並みトップ10入り。ショートゲームでスコアをつくるスタイルで、シードは難なく獲得。来季はショットの安定性を取り戻せば、優勝争いの常連になってくる可能性が高い。
そんな森田が今季一番のショットに挙げたのが、「大王製紙エリエールレディスオープン」最終日でピンを直撃した攻めのショットだ。
首位を3打差から追撃する最終日。例年バーディ合戦となる同大会では伸ばし続けるしかない状況。「攻めるしかないと思っていました」と、実測167ヤードのパー3で握ったのはUTの5番。「もうピンに行ってしまえ!」と思ったという。
最終日は全体2番目の難易度。4日間を通しても2番目の難ホールとなった3番で、ピンは右サイド。「本当は安全にグリーンセンターから左サイドに乗せるのがいいのですが、そのときはピンだけを見ていました」と、放たれたボールはピンに向かって一直線の弧を描き、ピン直撃。「外れても奥のバンカーか上りのアプローチ。安全にいってもパーだし、行くしかなかった」と、ピン上部に当たり3メートルに寄ったバーディパットを沈めた。
結果的にこの日はスコアを3つ伸ばすにとどまり、7位タイに終わったが、逃げずに攻めることができた会心のショットは、来季につながるものとなった。
【森田遥 2018年の主要成績】
「CAT Ladies」2位
「アクサレディス」3位タイ
「Tポイントレディス」4位タイ
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