今年も様々なことが起こった国内女子ツアー。2018年シーズンを記録とスタッツを見ながら振り返っていきたい。【平均ストローク編】
今年の平均ストローク【(ストローク数×72÷コース所定パー)÷ラウンド数】部門では、「70.1052」を記録した鈴木愛が自身初の1位を戴冠。2016年にイ・ボミ(韓国)がマークした「70.0922」に次ぐ歴代2位で、09年の横峯さくら以来、9年ぶりに日本勢がこの部門のトップに立った。
前半戦では11戦中4勝と圧倒的な強さを誇り、前半戦終了時点では平均ストローク「69.4673」をマークした。前人未踏のシーズン“60台”が期待されたが、後半戦では手首痛などの影響もあってやや失速。結局、後半戦での最高順位は最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」での3位タイと、ツアー通算10勝目は来季以降に持ち越しとなった。
リコーカップの最終ホールでは、パー以上で上がれば、先述のボミを超えて平均ストローク史上最少記録樹立という大一番だったが、まさかの3パットボギー。目前で偉業達成はならず、結果的にこのボギーでプレーオフ進出も逃した。消化不良のシーズン後半戦。この苦々しい“バックナイン”を糧に、来季はさらなる飛躍を狙う。
また、今年は上位の勢力図にも変化があった。16年→17年の同部門では2人が入れ替わっただけだったが、今年は半数の5人がトップ10から陥落。とりわけ、前年7位の笠りつ子は「71.9897」の35位と大幅にダウン。賞金ランキングも52位に低迷し、8年間守り続けたシード権を喪失するなど失意のシーズンとなった。
【2018年・平均ストロークトップ10】
1位:鈴木愛 70.1052
2位:申ジエ 70.1317
3位:アン・ソンジュ 70.3423
4位:比嘉真美子 70.5396
5位:テレサ・ルー 71.0994
6位:李知姫 71.1111
7位:成田美寿々 71.1262
8位:菊地絵理香 71.243
9位:ユン・チェヨン 71.2541
10位:黄アルム 71.2696
【2017年・平均ストロークトップ10】
1位:申ジエ 70.292
2位:テレサ・ルー 70.6061
3位:イ・ミニョン 70.7278
4位:鈴木愛 70.7447
5位:キム・ハヌル 70.77
6位:上田桃子 70.8515
7位:笠りつ子 71.2273
8位:アン・ソンジュ 71.2369
9位:成田美寿々 71.271
10位:全美貞 71.3197
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