第1回は、米ツアー5勝を誇る松山英樹。2017-18シーズンはケガなどもあり、出場21試合中トップ10入りは4度と振るわなかったが、ショットのスコアへの貢献度を表すストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーンではツアー18位、昨年は4位と世界トップレベルの精度とパワーを誇る。ショットメーカー松山のスイングを、原江里菜、福田真未らを指導する森守洋コーチが解説。
特徴は上半身と下半身の捻転差! これが日本人No.1のスイング【連続写真】
松山のショットのパワーを生み出しているのが「日本人ナンバーワンです」という上半身と下半身の捻転差。「骨盤と胸郭(上体)の捻転差は日本一。しかも、トップでできた捻転差をキープしたままインパクト、フォローまで持っていくので、まさに飛んで曲がらない」。バックスイングでつくった捻転差を崩すことなくフィニッシュに向かうため、スイングプレーンがずれることなくショットの精度が保たれる。「強いゴムみたいに引っ張り会っている。強い肉体を使った、世界トップレベルのスイングです」。
加えて、力強いショットを生み出すポイントとなるのが骨盤の動き。「骨盤の動きがコンパクトで素早く回っています。旋回の半径としては小さいのですが、そのぶんスピードが速い」と、無駄な動きがないため、軸がブレずに効率よくエネルギーを生み出している。「体の使い方を知っているところも、まさに世界レベルだと思います」。
解説・森守洋(もり・もりひろ)/1977年2月27日うまれ、静岡県下田市出身。高校時代にゴルフを始め、1995年に渡米しサンディエゴにて4年間ゴルフを学ぶ。2002年よりレッスン活動を開始し、現在は「東京ゴルフスタジオ」を主宰し、多くのアマチュアをレッスンする一方で、原江里菜らツアープロのコーチもしている。
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