今年も様々なことが起こった国内女子ツアー。2018年シーズンを記録とスタッツを見ながら振り返っていきたい。【FR平均ストローク編】
崩れない前傾姿勢が特徴のアン・ソンジュ 参考にするポイントは「足首」【連続写真】
『調整値加味総ストローク数÷総ラウンド数』で示される最終ラウンドの平均ストローク部門では、今季5勝を挙げて賞金女王タイトルを獲得したアン・ソンジュ(韓国)が1位に輝いた。
ツアー通算28勝という戦歴通り、過去に4度もの同部門1位を獲得しているソンジュだが、今年は「69.8279」でツアー唯一の60台を達成。勝利に直結する最終日こそ、その真価を発揮した。
2位は平均ストローク部門1位の鈴木愛。3位に成田美寿々、4位に比嘉真美子と、例年海外勢が上位を占めるこのランキングで日本勢が奮闘を見せた。一方で、昨季日本勢では8年ぶりとなる1位を獲得した上田桃子が「71.8462」で36位に急落。4R平均ストロークでも昨季の3位から69位に悪化するなど、勝負が決する大一番で力を出し切れなかった。
上田だけでなく、テレサ・ルー(台湾)、キム・ハヌル(韓国)、笠りつ子など、昨年のトップ10が軒並み後退。10人中9人が昨年から入れ替わったが、そのなかで唯一10傑をキープしたのが、米ツアーでたびたび劇的な逆転勝利を演じてきたことから“ファイナルラウンド・クイーン”の異名を持つ申ジエ(韓国)だ。意外にも日本ツアーで同部門の1位獲得はいまだにないが、昨季まで4年連続でトップ3入り。今年も「70.4460」で5位にランクインした。
1R平均ストロークは「69.6646」で初の1位を獲得したジエ。そのニックネームとは異なり、今年は“先行逃げ切り”の形で出場27試合中予選落ちは一度もなく、年間4勝を挙げてトップ20を外したのも3回のみ。賞金女王こそソンジュに譲ったが、抜群の安定感でMVPの称号を手にしている。
【2018年FR平均ストローク トップ10】
1位:アン・ソンジュ 69.8279
2位:鈴木愛 70.0857
3位:成田美寿々 70.1176
4位:比嘉真美子 70.1801
5位:申ジエ 70.446
6位:ユン・チェヨン 70.72
7位:勝みなみ 70.7286
8位:岡山絵里 70.8345
9位:李知姫 70.875
10位:永井花奈 70.9316
【2017年 FR平均ストローク トップ10】
1位:上田桃子 69.6296
2位:テレサ・ルー 70.4242
3位:申ジエ 70.48
4位:イ・ミニョン 70.8367
5位:笠りつ子 70.8667
6位:成田美寿々 70.9215
7位:キム・ハヌル 70.9626
8位:フェービー・ヤオ 71.0435
9位:堀琴音 71.0476
10位:全美貞 71.112
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