「ダンロップフェニックストーナメント」、「ゴルフ日本シリーズJTカップ」と今季2度の優勝争いに絡んだ堀川未来夢。優勝こそ逃したが、賞金ランキングは自身ベストの19位に入った。来シーズンの初優勝が大いに期待できる堀川のスイングを、原江里菜、福田真未らを指導する森守洋コーチが解説する。
アドレスが特徴的!安定感抜群のドライバーショットを連続写真でプレーバック
堀川のスイングといえば、最初に目につくのがハンドアップに構えたアドレス。これは、頭と両腕の間にできた三角形を絶対に崩さないという意思の現れだ。「ミスター三角形。ロボットのようなイメージで、この形がまったく崩れません。三角形を崩さないというのは、スイングの動きがよりシンプルになるので、プレーンもぶれずに再現性が高くなります」と、“三角形”への意識が安定したショットを生み出している。
しかし、堀川の強さはそこだけではない。「アマチュアの人にありがちなのが、三角形を崩さないようにという意識から、手首も真っ直ぐに伸ばしたまま振ってしまうこと。堀川選手は、手首の使いかたも優れている」。バックスイングでは手首が自然と体側に折れており、ここから“三角形”はそのままに、手首を中心とした振り子の動きが入ってくる。
「三角形を崩さないだけでなく、手首を支点としたクラブの動きを逃してはいけません。堀川選手は、この手首の切り返しが見事。ミスター三角形と手首の使い方のうまさが、堀川選手の強さです」。
解説・森守洋(もり・もりひろ)/1977年2月27日うまれ、静岡県下田市出身。高校時代にゴルフを始め、1995年に渡米しサンディエゴにて4年間ゴルフを学ぶ。2002年よりレッスン活動を開始し、現在は「東京ゴルフスタジオ」を主宰し、多くのアマチュアをレッスンする一方で、原江里菜らツアープロのコーチもしている。
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