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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】女子ツアー2019年の可能性と責任

平成最後の年が明けた。『女子ツアーの光と影』と銘打ち、昨年3月の開幕以来、女子ツアーの諸々を取り上げてきたこのコラムも、すでに9か月。影ばかりがクローズアップしてしまうのは、問題点を指摘するというメディアの使命からなのはいうまでもない。しかし、元日の今日くらいはもう少し、前向きに、女子ツアーの可能性を探ってみたい。
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今年のシード選手の平均年齢は、史上最も低い26.4歳。2013年の26.7歳を更新し、バリバリの平成生まれを中心に、ツアーが展開していく。黄金世代、さらにその2つ下のプラチナ世代も3月には高校を卒業し、ツアーに乗り込んでくる。
その一方で、故障をものともせずに昨年、復活優勝を飾った41歳の大山志保や、やはり故障で公傷を使い、シードこそ確保できなかったがQTから出場権を手にしてきた44歳の表純子の大ベテラン2人の活躍も楽しみだ。他にも、QT1位で意地を見せた原江里菜、米ツアー優勝経験もある宮里美香もいる。特に宮里はQTの2次から勝ち上がり、初めての日本ツアーフル参戦だ。
まさに、老若男女が一緒に楽しめる生涯スポーツのゴルフをそのまま表すような層の厚さが見え始めた日本女子ツアー。それをもっともっと反映させるためには、選手たちもゴルフの技量を磨く以外に人間力を磨く必要がある。
平成から次の年号へとバトンタッチするまさにそのタイミングで、放映権を獲得しようと動くなど大変革期を迎えようとしている女子ツアー。そこで、選手たちが担う役割はいうまでもなく大きい。彼女たちが所属する日本女子プロゴルフ協会(LPGA、小林浩美会長)は、ツアーをつかさどるトーナメント事業部と、レッスンを中心にしたゴルフ事業部を両輪にしている。
ゴルフが息の長いスポーツだといっても、一生、ツアーで稼ぎ続けられるわけではない。テレビ解説などの仕事ができる者もほんのひと握り。セカンドキャリアとして一番多いのがレッスンとあって、第一線の選手たちもそちらについて知っておく必要がある。
放映権の帰属を主張し、テレビ局やトーナメント主催者とLPGAが水面下で話し合いを続けているあいだ「選手(の仕事)はいいプレーをして皆様に笑顔を届けることだ」と執行部からいわれてしまい、その場は話が終わってしまった選手たち。だが、きちんと自分たちが置かれている状況がわかっていれば、自分たちの意見を主張することもできたはずだ。ジュニア時代からゴルフだけをしてきて、ゴルフ以外のことはわからない、というのでは(実は理事会にも同様のことがいえるのだが)周りのいいようにされてしまうからだ。
若くても、トーナメントの仕組みや、自分たちが置かれている状況を理解することは仕事の一部でもある。その上で、自分たちがもっとよくなるためにはどうしたらいいか、社会貢献というプロアスリートのするべきことはどうしたらできるのか、なども考える必要がある。
保護者の敷いたレールの上を歩き、マネジメント事務所のいいなりになっていては、プロとして稼ぎの多い選手ほど、いいように利用されやすくなってしまう。選手を取り巻く大人たちの数は、トッププレーヤーになればなるほど多くなる。意識している場合も、そうでない場合もあるが、テレビ局や代理店、運営会社、メディア、メーカー、キャディなど、様々な大人たちが様々な形で選手たちを“洗脳”しようとする。それに対して、自分なりの考えを持って判断することができなければ、本当にただ洗脳されるだけになってしまう。つまり、自分たちというよりも、彼らにとって都合のいい考えを身に着けてしまうというわけだ。
同様のことは、先輩プロたちが取り仕切るLPGAに関してもいえる。ゴルフの世界だけに限ったことではないが、日本では老若男女を問わず、日常的に政治的な話を口にすることをためらう傾向がみられる。しかし、それは無責任な人間を増やすだけ。もっと、自分の意見をしっかりと持ち、しがらみにとらわれることなく発言していくことが必要だ。
逆に、意見が違う人の話にも耳をしっかりと傾けることも必要。その上で、折り合うべきところは折り合い、譲れないところは譲らないこと。社会人として、いや人間として大切なことを、きちんとできるようにならないと、この先、苦労することになる。
「試合が減ると稼ぎが減る」、「テレビ中継が減ると露出が少なくなり、スポンサー契約に影響が出る」。単純な目先の利潤だけでなく、長い目でプロゴルファーとしてどうあるべきかを考えること。そして、臆することなく発言していくこと。選手たちは自分たちだけでなく、後輩プロたちのことも含めてそれらをしっかりとしていく必要がある。LPGA執行部も、改革をするのなら目先だけでなく将来、こうなるという説明責任を果たすこと。どちらにも必要なのはそのことだ。
女子ツアーは、過去15年余りで一気に華やかなイメージを強くし、人気も高くなった。しかし、試合が毎週あるのが当たり前の中で育った選手が増えるのと並行して、プロアマなどでの評判の悪さも聞こえてくるようになった。5年ほど前からだろうか。これは、大きく低迷していく前の男子ツアーと似た危険な匂いがする。
組織改革と同時に、会員たちの意識改革を徹底的に行うこと。これが執行部に課せられた仕事であり、会員である選手たちが自覚すべきことでもある。(文・小川淳子)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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