<ISPSハンダ・ヴィック・オープン 事前情報◇6日◇13thビーチゴルフリンクス(オーストラリア)◇ビーチコース(6479yd・パー72)、クリークコース(6573ヤード・パー73)>
男女で同じコースを使って戦う本大会。36ホール・2つのコースで行われるが、男女で別れているわけではなく、男子と女子の組が交互にスタートするという少し特殊な大会だ。
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しかも、男女で同じティグラウンドを使うコースが半分以上もある。ヤーデージを見てみると、男女の差は両コースとも300ヤード前後。男子には少し短く女子には長めのセッティングとなっており、女子に関しては昨年大会よりもトータルで300〜500ヤードほど伸びている。
女子にとっては厳しい条件に思えるが、昨年覇者のミンジー・リー(オーストラリア)は意外にも余裕の表情。「米ツアーだってそんなに短いわけじゃないし、風によっては状況も変わる。コンディションでは短く感じるところもある。今年は地面も軟らかいから、ロングアイアンでセカンドを打ってもグリーンで止まるから攻めやすい。ドライバーを使うホールも多いし、いい調整になると思う」。
本大会にはアマチュア時代を含めて4度出場しているミンジーにとっては、地の利もある。しかし、優勝スコアを聞いてみると「どうなるか想像できないわね」と苦笑い。「こんなに長い距離で、ここで戦うのは初めて。とにかくベストをつくすだけね」と連覇を狙う。
一方で、男子にとってはどうだろう。「540ヤード以下のパー5があるので、ティショットがドライバーで打てないパー5が結構ある」と語ったのは石川遼。「ドライバーで打てばセカンドをアイアンで打てるけど、狭いところだと手前に刻むこともある。そうすると、1ホールが30ヤードくらい長く感じることもありますね」と、より戦略が必要になりそうだ。
この日はプロアマ戦でビーチコースを回ったが、18番パー5(533ヤード)で前日はアイアンを手にしたティショットを、この日はドライバーでプレー。「アイアンで打っても、フォローだと290ヤードくらいいくので、セカンドをアイアンで打てる。ドライバーだと、どこまでいくのかを知っておくのもいいかなと思って」。海沿いの本コースでは風も吹き荒れるため、日によって使う番手も大きく変わりそうだ。
昨年は男子がサイモン・ホークス(オーストラリア)の14アンダー、女子がミンジーの13アンダーが優勝スコアだったが、今年は男女で大きく優勝スコアが離れる可能性もある。同一ヤーデージのホールで、男女のプレーの違いにも注目だ。(文・谷口愛純)
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