契約フリーが増える中での三浦桃香とキャロウェイの契約 クラブフィッターはどう見たか

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契約フリーが増える中での三浦桃香とキャロウェイの契約 クラブフィッターはどう見たか

5日(火)、三浦桃香がキャロウェイゴルフと用具契約を結んだことが発表された。昨年の賞金ランキングトップ5の内3人が、さらには今年に入っても横峯さくらがクラブ契約フリーになるなど、特定のメーカーと用具契約を結ばない選手が増えている中で、なぜ三浦はクラブ契約フリーからメーカーと契約する道を選んだのか。
キュートな飛ばし屋・三浦桃香のドレス姿を激写【写真】
本人が契約の理由として語ったのは「昨年もキャロウェイのクラブを使用していて、優れた性能を実感していましたし、スタッフの方からの手厚いサポートもありがたく感じていました。このたび契約できて本当にうれしく思いますし、いままで以上に頑張らなければ、と思っています」とクラブ、そしてメーカーへの信頼感。また、メーカーからのリリースには『EPIC FLASH ドライバー』と『CHROME SOFT ボール』のマッチングも契約の決め手になったと記載もある。
プロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏は今回の契約についてこう見ている。
「三浦さんは“勝ちたい”からクラブ契約を結んだのではないでしょうか。元々昨年から同社のクラブを使用していて信頼感があるのはもちろんありますが、それ以上にクラブ契約フリーのメリット・デメリットを考慮して、勝つにはどっちがいいのかと判断したと思います」(筒)
クラブ契約フリーがこれだけ活躍していると、メリットが大きくフィーチャーされがちだが、当然デメリットもある。メーカーからのサポートは減る、もしくは受けられなくなる。さらにいえば使えるクラブ、シャフトが限りなくバリエーションがあるからこそ迷いも出るし、当然フィッティングにかかる時間も増大するため練習に割く時間も減る。
一方でクラブ契約を結んでいる場合は、反対に使用できるクラブは限られるが、そのぶん自分に合ったクラブ調整が依頼でき、クラブに何かあったときにも即座に対応してもらえるなどのサポートがある。スイングの修正や小技の練習に割く時間も増える。三浦はそれらを加味した上で、“クラブ選びの労力を取り払って、プレーに集中するほうが私には合っている”と判断したというのが、今回の契約に対する筒の見立てだ。
ではなぜ数多あるメーカーの中からキャロウェイを選んだのか。筒は三浦のプレースタイルとマッチしている点を強調する。
「三浦選手のプレーを見ていて感じるのは、“曲げたくない”というよりも“もっと飛ばしたい”ということ。また、ドローやフェードを打ち分けるというよりもスピード感あふれるスイングで1ヤードでも前に行きたい、という気持ちを感じます。キャロウェイもここ2、3年はボールスピード、そして直進性にこだわってつくっている。そのあたりのスタイルが一致したのではないでしょうか」
飛ばすタイプでも2タイプいる、と続ける。「例えば米ツアーで活躍しているキャメロン・チャンプは尋常じゃない飛ばし屋ですが、彼のクラブを見るに“1ヤードでも飛ばす”というよりも“曲がる不安を解消”してもらうことを主眼に置いている。元々飛ぶから曲がらないようにしたい、というタイプですね。一方、三浦さんは自分のポテンシャルをさらに引き出してくれるクラブを求めるタイプ。曲がったら自分のせい。それよりも飛ぶ手助けをして欲しいタイプ。男子でいえばザンダー・シャウフェレや石川遼プロに近い」。短所を消すか、長所を伸ばすか。その違いがクラブ選びに表れているという。
クラブ性能とプレースタイルも合っている。「キャロウェイの低スピンのクラブづくりも三浦さんにフィットしているといえます。飛ばし屋の最大の課題はスピン量。2打目以降のショットを見ても三浦さんはスピンコントロールするタイプというよりは低スピンの球で少しでも前に飛ばしてガンガン攻めていくタイプ。ドライバーだけでなく、アイアンも含めて、三浦さんがショットメーカーとして成長していく上で、かなり合っているクラブだと思います」。逆にいえばキャロウェイ以外に合うメーカーはあまり思い浮かばない、とまで言い切った。
また、気になるボールチェンジについても言及。「昨年までは他社さんのボールを使用していましたが、今回はボールもキャロウェイと契約を結びました。ですがアジャストという点では不安はないと思います。当たり前ですが、ボールをつくっているメーカーは新しいドライバーをつくるときにそのボールを使用します。だから相性はいわずもがな。あとはショートゲームの感触をつかめれば問題ないと思います」。むしろ、飛距離は伸びるのでは、と話す。
フル参戦初年度となった昨シーズンは序盤に何度も優勝争いに絡んだもののシードは獲得できず。それでもファイナルQTで6位に入り、19年への切符はつかんだ。初シード、初優勝を狙う新シーズン。ギアの悩みを払拭して活躍を狙う。
解説・筒康博(つつ・やすひろ)/ゴルフコーチ・フィッター・クラフトマンと、3つの顔を持つ異色の存在。ALBA誌にて話題のギアを試打して検証する『新ギア総研』に出演中。コーチとしても、のべ7万人へのアドバイスをしてきた経験を持ち、スイング解説にも定評がある。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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