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松田鈴英は女子プロ界のキャメロン・チャンプ? 淀みないスイングが飛距離を生む【次世代ヒロインの美スイング】

2019年の活躍が期待される“新星”のスイングを、日本でわずかしかいない米国のレッスンプロ資格TPI(Titleist Performance Institute)レベル3取得者で、現在、河本結らのコーチを務める目澤秀憲氏が解説。今回はツアー本格参戦1年目ながら、約6456万円を稼ぎ賞金ランキング11位で2018年をフィニッシュした松田鈴英のドライバースイングをチェックする。
若き飛ばし屋・松田鈴英 そのスイングを連続写真で見る
身長167cm、体重54kg。モデルのような体型から繰り出されるショットは、その見た目とは裏腹にドライビングディスタンスで248.01ヤードをマーク。ツアー全体で8位につける飛ばし屋としてコースを沸かせている。その松田のスイングを見て、目澤氏がまず注目したのがトップの形。
「とてもハイトップ。クラブをアップライトに使っており、フェースの開閉が少ない。このクラブの使い方は松田さんの特徴の一つです。また、ここから打ち急ぐ感じもない。トップ位置からの始動もうまいので、切り返し時に間をもたすことができます。ここの始動が早くなると、切り返しで間をもたすことはできません」
アドレスからの始動時に、しっかりとフェースの動きを感じながら、その長身を生かし高いクラブ軌道を描く松田のトップまでの動き。フェースの開閉が少ないバックスイングが、正確なライン出しにつながっている。
さらに、切り返し後のダウンスイングにも注目。下半身は飛球線方向に開きながら、上半身はしっかりと開かずタメができていることを目澤氏はポイントにあげ、「上と下の捻転差がすごくあって、左右への軸のぶれもない。背骨の軸をしっかりとキープできていますね」と高評価。松田のコーチを務める黒宮幹仁氏とは大学の先輩・後輩という間柄の目澤氏は、この上半身と下半身が分離した動きは松田に意識させている部分の1つという話をよく耳にしているのだとか。そしてその意識は、しっかりとスイングに現れている。
始動からフィニッシュまで、動きに無駄な淀みもなく完遂されるスイング。さらに目澤氏が驚きの声をあげたのが、フィニッシュの形だ。
「フィニッシュの形がとても低く、まるで男子プロのよう。キャメロン・チャンプに似ていますね。スイングの途中で体にブレーキをかける選手は、クラブに振られてしまい、どうしてもフィニッシュが高くなってしまいます。これだけ低いのはクラブにも振り負けていない証拠。こういう選手は強いですね」
最後は、米国男子ツアーを騒がす飛ばし屋ルーキーの名前を出し、女子ツアー期待の星のスイングをほめたたえた。
解説・目澤秀憲(めざわ・ひでのり)/1991年2月17日生まれ、東京都出身。日大ゴルフ部出身で、卒業後に米国へゴルフ留学。そこで米国のレッスンプロ資格TPI(Titleist Performance Institute)レベル2を取得し帰国。その後、日本でもわずかしかいないレベル3を取得した。現在は「エースゴルフクラブ」でレッスン活動をするかたわら、河本結らを指導するプロコーチとしても活躍する。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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