<ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇6日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6514ヤード・パー72>
フル参戦してまだ2度目の国内女子ツアーシーズン開幕戦。ましてや主催のダイキン工業の所属となってから初めてのホステス大会。かなりのプレッシャーを感じてもおかしくないシチュエーションだが、新垣比菜は「今回はそこまで緊張しないと思います」と笑顔で話す。
新垣比菜の華麗なる美スイング【連続写真】
なぜなら、すでに2019年2試合(ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン、ホンダLPGAタイランド)を経験しているから。「(自身の初戦となった)オーストラリアではめちゃくちゃ緊張しました。普段の試合ではそこまで緊張しないのに…(笑)」。誰もが緊張するオフ明けの1番でのティショット。それをすでに経験しているからこそ落ち着いていられるのだ。
それ以外にも初めて参戦した、海外での米国女子ツアー2試合は大きな経験となった。「オーストラリアではコースに対応できなかった。タイではショットは良かったのですが、パッティングが3日目まで良くなかった」。日本ではあまり見られないフェアウェイからグリーンまで大きなうねりがあり、傾斜を利用するなど戦略がいつも以上に問われるコースに序盤は四苦八苦。「今まであまりなかったので、最初は“どこに落とせばいいんだろう”と感じました。ですが、今回やったことで、だいぶイメージが湧いてきました」と、結果的にはマネジメント力を磨いた。
また、タイでの最終日にはクロスハンドでのパッティングにチャレンジ。「順手だとどうしてもインパクトで緩んでしまって、ストロークが気持ち悪かったんです。なので、タイの3日目のラウンドの後、遊びでやってみたらしっくりきて、じゃあ試合でやってみようと。そしたら今までよりもスムーズにできました。悪いときに使える引き出しがひとつできたと思います」。昨年平均パット数5位と得意なグリーン上に、新たな武器が加わった。
何よりも世界のトップランカーと戦ったことが一番の財産である。「海外の人たちのうまさを見て“自分はまだまだだ”と思えました。色々な課題が見つかりました」。もっと上がいる。だからこそ、もっと練習しなければいけない、と改めて気を引き締めることができた。
今年の目標は複数回優勝。そしてその先も見据える。「東京オリンピックには出られたら出たい。今年から本気で頑張らないといけないと思うので、気合いを入れて頑張りたい」。そのためにも地元で行われる開幕戦から上位に入りたいところ。人より先にエンジンを吹かしていたアドバンテージを生かして、初日からロケットスタートといきたい。(文・秋田義和)
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