日本プロゴルフ殿堂入りの式典に出席した前日の余韻にひたる中嶋常幸が、ダンロップスポーツのブースでトークショーを行い、喜びの声と偉大な先輩たちとのエピソードなどを語った。
殿堂入り式典では“AN”ががっちりと握手!【写真】
「殿堂入りはもっと年齢が上の方がもらうものだと思っていたけど、実際にもらってみるとうれしいものだね。競技者として次のステップに入ったかなと思う」と喜びを表したが、同時にさみしさも感じている。
シニアプロならではの軽妙なトークで集まったゴルフファンを楽しませた中嶋だが、「最近は打つ方じゃなくしゃべるほうでお金を、ね」と、イベントやトークショーでの登場が多くなっている。「本当はゴルフ場で笑顔のシーンを増やしたいんだけど」と、結果が出ない自身にはがゆい気持ちも宿る。
「諦めているわけじゃないけど、限界を感じているのは間違いない。限界がどこにあるのか、という思いですね」と、新シーズン前に手応えは「あるわけない」。「イチロー選手のように後悔なんてあるわけないと、レギュラーツアーのクラブを置くときに思えたらいいよね」と、永久シードの資格で出場可能なレギュラーも今季は昨年に引き続き数試合にとどめるが、どこが“終わり”なのかを模索している状況だ。
トークショーの中では、「諦めの悪い性格だから」と、これまで数々の逆転劇を演じ、青木功やジャンボ尾崎と渡り歩いてきた中嶋。シニアツアーでもうひと花。64歳となったレジェンドの威勢のいい言葉を、久しぶりにゴルフ場で聞きたい。
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