<マスターズ 事前情報◇8日◇オーガスタナショナルGC(米国ジョージア州)>
“I am so happy to come here. I am so excited!”
ウッズの水切りショットにパトロン大興奮!【マスターズ・事前フォトギャラリー】
昨年の「アジア・パシフィックアマチュア選手権」優勝の資格で初参戦を決めたアマチュアの金谷拓実(東北福祉大3年)が、現地時間8日(月)の公式会見に呼ばれ、初出場の気持ちを語った。
冒頭の言葉は、金谷が動画投稿サイトで聞いたもの。「本田圭佑さんが言っていました(笑)」と本田がイタリアサッカーリーグ、セリエAのACミラン入りの会見で行った挨拶を、金谷が言うには“丸パクリ”。「このフレーズはいつか使えるかなと思っていた(笑)」と、あたためてきた言葉をオーガスタの地で、ついに使うこととなった。
“Dream come true.” これも本田が使った言葉だが、金谷は「小さい頃からの夢がかなった」と、今度は日本語で喜びを表現した。「めちゃくちゃ緊張した」という会見も、ぼくとつとした金谷節で淡々と質問に答えた。
この日はパトロンもコース入り。前日までの静けさから一転、各ホールが大観衆に囲まれる中でのラウンドとなった。これには「練習日からこんなに入るとはビックリです」と驚きながらも、「コースの見え方や攻め方は特に昨日までと変わりはなかった」と涼しい顔だ。
日に日に高まる緊張感…もあまり感じさせないが、目標を聞かれると「アンダーパーで回ること」。2011年の松山英樹以来のローアマ獲得に意欲を燃やし、「日に日に調子を上げていきたい」と、調整も至って順調だ。
17年の「日本オープン」では池田勇太と死闘を演じ、惜しくも敗れた20歳。現在の世界アマチュアランキングは7位と、その実力を発揮すれば、6人が出場するアマチュア勢のトップも何ら不思議ではない。
この日は「ラテンアメリカアマチュア選手権」優勝の資格で出場するアルバロ・オルティズ(メキシコ)との共同会見となったが、その“ライバル”は流ちょうな英語で受け答え。「来年はもっと準備して、彼くらい話せるように(笑)」と、英語でもゴルフでも他を圧倒する。(文・高桑均)
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