<マスターズ 事前情報◇9日◇オーガスタナショナルGC(米国ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>
2011年にローエストアマチュアを獲得し、日本人選手としてはじめて「マスターズ」の表彰式に出席した松山英樹。あれから8年。13年に一度途切れたが、14年からは6年連続、今年で8回目の出場もまもなく開幕を迎える。
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これまでの7回でアンダーパースタートは3回で、初日のベストスコアは3度の「71」。15年は5位、16年は7位タイに入っている。4日間通して60台は4回で、うち3回は最終日。巻き返しには成功しているが、初日のスタートダッシュが決まれば、大いに上位進出が期待できる。
今年に入ってからはトップ10が3回。2週前の世界ゴルフ選手権マッチプレーではグループステージで敗退したが、3日目にはダスティン・ジョンソン(米国)に土をつけた。調子も上向きの中、先週は調整の予定だったが、「風邪をひいてずっと寝ていました」と、思わぬ遅れに見舞われた。
「球打ちはゼロです。昨日くらいに治った」と、ピークは過ぎたが不安は残る状態。この日は1番から9ホールをラウンド。じっくりとコースを確かめたが、「ピンポイントに打っていかないととわかっているけど、そこに打っていけるのか不安しかない」と、明るい材料は見いだせていないという。
週末は風邪をひいている中、自身と同じ「アジア・パシフィックアマチュア選手権」優勝の資格で参戦する東北福祉大の後輩、金谷拓実とオーガスタをラウンド。「風邪をうつさないことが一番でした(笑)」と気づかった7歳下の後輩出場に、「年を取ったんだなという感じ(笑)」と目を細めた。
この日発表された予選ラウンドの組み合わせではアダム・スコット(オーストラリア)と同組となった。「プレジデンツカップ」インターナショナルチームのチームメイトとして何度もラウンドをともにし、「回りやすいし、いいスコアが出ればと思います」と、まずは追い風ムードだ。
初のメジャー制覇に向けて、まずはスタートダッシュを目指したいところ。あすは最終調整に入り、日本男子の悲願に向かう。(文・高桑均)
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