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松山英樹の可能性とオーガスタの落とし穴【レジェンド中嶋常幸のマスターズ】

今年もいよいよ「マスターズ」が近づいてきた。春の訪れを告げる華々しい大会として長くゴルフファンの心に刻まれてきたマスターズとはどんな大会なのか。同大会を放送するTBSの解説も務め、自身もマスターズで過去8位の成績を誇る中嶋常幸に、今回はオーガスタの難しさと松山英樹選手に聞いてみた。
準備万端!?オーガスタで満面の笑みを見せる松山【大会フォト】
――松山選手についてお聞かせいただきたいのですが。初日のスタートがカギを握る?
フィールド自体、コースの難しさもあるし、出場選手も100人を超えない程度に絞られてくる。トップ選手中のトップ選手が出てくる。それでスタートホールの難しさを考えると、1番から2番をすっと入りたい。どのホールでもバーディチャンスにつくこともあるけど、ダブルボギーになるピンチもある。そういう意味で、すごく慎重に出て行かないといけない。
かといって、ネガティブな気持ちで出て行ったら、その1日ぜんぶダメになってしまう。ポジティブでも、ポジティブだけでクリアできる難易度でもない。そういうことを考えると、オーガスタというのは、マスターズの舞台というのはメジャーの中でも特別な難しさを要求されている。特に初日の6番まで。それがあとのゲームを左右する。後ろから追いかけないといけないのか、それともトップ集団でいけるのか。それをうらなう要素でもあるよね。
もちろんそれから崩れたり、大きく伸びてくる選手もいるんだけど、特に優勝争いの選手というのは初日のフロントナインの出来が大きなポイントになってくる。
――海外メジャーの中で唯一、同じコースで毎年行われます。難しさは十分理解していると思いますが。
オーガスタ、マスターズの舞台というのは、世界中の競技ゴルファーはまず間違いなく見る。絶対に見る。そして、見ていれば、例えば10年前の映像、20年前の映像、30年前の映像をぜんぶ記憶している。要所、要所はね。例えばニクラスが優勝したとき16番で長いパットを決めて、グリーン上を走っているシーンとか、タイガーが16番でチップインを決めたりとか。逆にマイナスのシーンも覚えているわけだよ。
そうすると、プラスのシーンばかりではなくて、失敗したシーンも選手の記憶の中に入っている。はじめてそこに来るのに、何回も出ているのに、その映像というのが、ひとつ自分のプレーに味付けをしてしまうというか、いい意味でも味付けするだろうし、悪い意味でも足を引っ張るような味付けになってしまう。
オーガスタの場合はメモリーがたくさんあって、そのメモリーにジャマされたり、あるいは援助されたりする。その難しさが逆にあるのではないかな。タイガーがナイスショットして、ピンに当たってそれが戻ってきて池に入るとか、もちろん16番などではホールインワンが出たりもするけど、決してプラスばかりではない。
1979年のエド・スニードなんていうのは最終日、残り3ホール残してトップだったのに、そこからボギー、ボギー、ボギーでプレーオフになってそこから負けてしまうとか。様々な記憶が選手に宿っているわけだ。その難しさはあるよね。だから、新鮮な気持ちで初出場しても、その後ろ側にはいろんな記憶が残っているというか。そういうのがあるよね。
――何回も出場している選手は自分の成功も失敗も覚えている?選手はどちらを覚えている?
もちろん成功のほうが多いと思う。失敗した記憶というのは、現役で若い選手で優勝を狙うような選手は、失敗した記憶というのは、記憶の隅っこのほうに置いていってしまう。
今年の自分には関係ないと思ってしまうひともいるだろうし、優勝を目指している選手というのは心の中心に失敗なんておいておかないよ。成功のイメージしかもっていない。それは間違いない。
――そんな中で松山選手はいかがでしょうか?
断言はできないね。景気のいいことを言いたいのだけれど、そこまでの確信は僕にはない。それでも、今まで本命で優勝して、勝ったのはタイガーしかいない。それ以外はダークスホースというか、知らないところから出てきて勝ったという選手がたくさんいる。だから、いつオーガスタのグリーンジャケットを着ることができるかはわからない。
――昨年のパトリック・リードなども含めて意外な選手が出てきます。
ダニー・ウィレットもそうだよね。トレバー・イメルマン、ザック・ジョンソンだって、勝った時は注目されていなかったし、南アフリカのチャール・シュワーツェルもそうだし、考えてみれば、全然注目されていない選手が結構な割合で勝っているんだよね。
松山本人はそんなに絶好調ではないかもしれないけど、その中で優勝とか勝ってほしいとか言われない方が気楽なのではないかな。
――松山選手が勝つためのポイントはどこでしょう?
オーガスタはアップサイド、上りのいいところ、いいラインにセカンドショットでつけるのが大事だと言われる。もちろんそうなると、ティショットもいいところに打たなければいけないし、アイアンショットをつけられれば、ティショットにも余裕が出てくる、となるけど本当はグリーン上の勝負。
1.5メートルのパットというのはプロでも十分に外す。100パーセントの可能性なんて絶対にない。その距離を外すと波に乗れなくなる。波に乗れなければ当然、ゲームが作れなくなる。だからパットを決めること。それは他の選手も同じです。それを決められるかどうかにかかっています。
中嶋常幸(なかじま・つねゆき)
1954年10月20日生まれ、群馬県出身。父の英才教育によりジュニア時代から全国に名前が知れ渡った中嶋。73年の日本アマを当時の最年少18歳で制覇。75年にプロ入りすると、翌年初優勝。数々の記録を打ち立てた。88年の全米プロでは日本人最高位となる3位。メジャー4大会ですべてトップ10を果たした最初の日本人選手となった。マスターズには過去11回出場し、86年には8位に入っている。日本通算48勝。2019年には日本プロゴルフ殿堂入りを果たしている。静ヒルズCC所属。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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