<マスターズ 初日◇11日◇オーガスタナショナルGC(米国ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>
今年の6月で49歳になるフィル・ミケルソン(米国)が首位と1打差の5アンダー・3位につけた。昨年の「WGC-メキシコ選手権」で5年ぶりの優勝を果たすと、今季も2月の「AT&Tペブルビーチ」でツアー44勝目を飾り、ベテラン健在を見せつけている。
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いまだ衰えない飛距離と、ロブショットに代表される小技の名手。シニア入りを目前に控えるが、まだまだ老け込む気配など感じさせない。米国ゴルフファンから常に愛されるミケルソン。大声援を受け、このまま優勝争いに残るとするならば、大会最年長優勝記録に期待がかかる。
現在の最年長優勝記録保持者はジャック・ニクラス(米国)。初日は恒例のオナラリースタートでゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)とともに大役を果たした。こちらも永遠の人気を誇るニクラスは、1986年に46歳2カ月23日で大会を制した。
これまで40代で勝利を果たしたのは6人。ニクラス、プレーヤーに加えてベン・ホーガン、サム・スニード、マーク・オメーラ、ベン・クレンショー(いずれも米国)のみ。ミケルソンが勝利となれば、ゴルフ界にとってビッグニュースになるのは間違いない。
ちなみにマスターズ優勝者のデータを見ると、最年少優勝は97年のタイガー・ウッズ(米国)で21歳3カ月14日。昨年までの全82回の優勝者平均年齢は32.47歳となっている。そして、4大メジャーの最年長優勝記録ももちろん、ニクラスの46歳で33年間やぶられていない。
「今日は60台で回れればいいと思っていた。グリーンが今まででもっとも軟らかく、スピードも出ていない。そんな日だから」と初日を終えて好位置にも安心はできない。レジェンドの記録を超えることができるのか。ちなみに、1アンダーの21位タイには、61歳のベルンハルト・ランガー(ドイツ)もいるのだが…。(文・高桑均)
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