<スタジオアリス女子オープン 初日◇12日◇花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(兵庫県)◇6316ヤード・パー72>
3年前の今大会で優勝している菊地絵理香が、4バーディ・1ボギーの「69」で回り、3アンダーの3位タイで初日を滑り出した。
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だが、首位と1打差の好位置で初日をスタートしたにもかかわらず、菊地の表情が冴えない。
「ショットの調子があまりよくないんですよ。開幕戦から風の強い試合が続いているので、抑えるような打ち方をし続けていたからかもしれません。本来のショットと感覚が違うんですよね」
ショットメーカーである菊地にとっては死活問題ともいえるだけに、言葉が弾まないのも当然だろう。確かに今季は「アクサレディス」で9位タイに入っているものの、トップテンはこの1回のみ。賞金ランキングも30位と本来の力を発揮できずにいる。
今大会はフェアウェイの狭いホールが多く、ティショットの正確性が要求される。さらに、アイアンショットでは、グリーンの左右に外した場合、芝が薄い状態から打たなければいけない。ボールをクリーンにとらえることが難しく、アプローチでピンに寄る確率が低いだけに、ショット不調の菊地にとっては悩みどころだ。そこで思いついたのが、ライン出しだという。
「本来は縦の距離感を合わせるときに使うショットですが、横のブレを抑えるケースでも対応できるんです。ポイントはインパクトでフェースを返さずに打つことです」
と菊地。今回は見事にこの作戦が成功し、3アンダーにつなげることができた。そのうち気温も上がってくるだけに、体も動きやすくなる。その結果、ショットの調子も上がってくるだろう。それまでは、これまでのツアープロ生活で身につけた“技”でしのいでいく。(文・山西英希)
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