<スタジオアリス女子オープン 2日目◇13日◇花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(兵庫県)◇6316ヤード・パー72>
昨年のプロテストでトップ合格を果たしたエイミー・コガが「65」をマーク。トータル7アンダーまでスコアを伸ばし、前日の23位タイから単独首位に立った。
エイミー・コガの熱いまなざし【LIVEフォト】
「フーッ、こんなにバーディを取ったんだ、すごいね…」と、自分のスコアを見ながら、他人事のように独り言をもらしたエイミー。その言葉どおり、見事なゴルフを繰り広げた。その口火を切ったのが、1番パー4でのチップインバーディだ。グリーン手前20ヤードから58度のウェッジで見事カップイン。続く2番パー4でも2mを沈めると、3番パー3では自身7度目、国内ツアーでは2度目のホールインワンを達成する。
さらに4番でもバーディを奪い、4ホールで5アンダーという驚異のスタートダッシュを見せた。その後は3つボギーを叩いたものの、5つのバーディを加算し、ツアーでは自己ベストとなる「65」をたたき出した。
「こんなにスコアがよくていいのかなという感じでした。イケイケというよりも、逆に怖かったですね。いきなり10打叩いたらどうしようとか、ケガをするんじゃないかとか、心配してました(笑)」
実は、エイミーにとって、この日は決め事があった。グリーンを狙うときは、ピンではなく、必ずグリーンの真ん中を狙うというミッションだ。
「今回のグリーンは小さいので、ピンの位置がどこに切ってあっても、真ん中に落としさえすれば、それほど長いパットが残らないからです。しかも、グリーン周りはアプローチが難しいセッティングですからね」
その作戦が序盤は大成功だったといえる。ただ、想定外のホールインワンがあったことで、「4番以降はついピンを狙ってしまいました」と笑顔を見せたエイミー。9番ではそれが原因でグリーンを外してボギーを叩いたが、インに入ってからは落ち着きを取り戻し、グリーン真ん中狙い作戦に軌道修正した。
最終日最終組は初体験だけに、緊張の中でのプレーが予想されるものの、「嫌な緊張じゃないです。ワクワクというか、楽しみです」と話した23歳。ツアー初優勝を目指し、ホールアウト後は納得のいくまで練習場でボールを打ち、翌日に備えていた。(文・山西英希)
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