<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 事前情報◇16日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6560ヤード・パー72>
5月9日(木)〜12日(日)に開催される国内女子メジャー今季初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の記者会見が、16日(火)に開催コースの茨城ゴルフ倶楽部で行われた。会見には日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長、昨季覇者の申ジエ(韓国)らが出席。3年ぶりの東コース開催となる今年の大会について、ディフェンディングチャンピオンが感触を語った。
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先週の「スタジオアリス女子オープン」で今季初勝利をつかみ迎えたこの日の会見。今大会について、「西コースだと、昨年のプレーのイメージが強すぎる。それが東になることで、リフレッシュできて、新たな気持ちでプレーができます」とコース変更を歓迎した。
この“強すぎるイメージ”とは、昨年大会の最終日17番パー5で見せたセカンドショットのイメージだ。首位に立つ鈴木愛を1打差で追いかけ迎えたこの場面。残り244ヤードのフェアウェイからのショットは、あと数センチでアルバトロスというスーパープレーとなった。ここで楽々イーグルを奪ったジエが逆転。そのままメジャータイトルをつかみとった。
同年末に行われたLPGAアワードで、メディア賞の「ベストショット」にも選ばれたこの一打は、ジエ自身にとっても「いつ思い出しても鳥肌が立つ」という会心のプレー。逆に言えば、いつまでも脳裏を離れないショットでもある。シーズンも変わり、新たな戦いを迎える前にこのイメージを封印し、心機一転、頂点を目指したいというわけだ。
前回東コースで行われた2016年大会に比べ、今年は45ヤード距離が短くなる。西コースで行われた昨年は、好天に恵まれたことで想定以上にグリーンが硬くなりロースコア合戦(ジエが3アンダー)となったが、3年前の優勝スコアは13アンダー(レクシー・トンプソン)。一転伸ばし合いになる可能性もある。だがセッティング担当者は「簡単なホールは1つもない。選手にプレーの選択肢をたくさん与え、そのなかでプロの技を披露してもらいたい。ただ18番パー5(485ヤード)はイーグルが狙えて、最低でもバーディを獲りたいホール」と、今年の狙いについてコメント。再び最終盤でドラマが生まれる、そんな期待を込めたコースが用意されそうだ。
これを聞いたジエは、まだコースにラフが生えそろってなく、本番仕様になっていないと前置きしたうえで、「グリーンで狙える場所が狭いし、3年前はすごく硬いイメージがあった。距離感が大事になる」と警戒心を口に。そして「毎日アンダーパーを出して、ようやくチャンスが出てくる。それ位の難しさは感じます」と、その印象について話した。
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