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令和初イーグルは瀬戸瑞希！　キャディは“トリプルスリー達成”のあの名手

＜パナソニックオープンレディース 初日◇3日◇浜野ゴルフクラブ（千葉県）◇6566ヤード・パー72＞
新元号「令和」に改元後の初戦となる国内女子ツアー「パナソニックオープンレディース」。この日、様々な“令和初”が生まれたが、その内令和初イーグルを達成したのは24歳の瀬戸瑞希だった。
昭和の名選手・簑田浩二氏と令和初イーグルでグータッチ！【写真】
クライマックスはいきなりやってきた。インコースからスタートしての11番。残り127ヤードから9番アイアンを握って放った打球は、ピン手前で2バウンドするとそのままカップインした。入った瞬間は見えなかったが、ギャラリーの「入った」の声を聞いて確信。グリーンに上がってくる際には同組の林菜乃子とピースをするなど喜びを分かち合った。
この日、4つのイーグル（うち1つはホールインワン）が生まれたが、一番初めに奪ったのが瀬戸だった。ホールアウト後、令和始めてのイーグルだと分かると「本当ですか！？やったー！」と両手を挙げて歓喜。「記事になりますか？」と記者に逆質問まで飛び出した。
グリップの修正が奏功した。「元々右手をかなり下から握るタイプで、色々な方から指摘されていました。先週のキャディさんにも“もっと右手を上から握った方が良いんじゃない？”と言われて。令和だし直そうと思って（笑）、今週は意識して上から握るようにしたらショットが良くなりました。イーグルもそのおかげだと思います（笑）」。元号が変わるタイミングでの思い切った行動が、いきなり結果として表れた。
そんな瀬戸のバッグを今週担いでいるのが、阪急ブレーブスや読売ジャイアンツで外野手として活躍、1983年にはトリプルスリーを達成した元プロ野球選手の簑田浩二氏。引退後にティーチングプロの資格を取得し、現在は東京・浅草橋にある『友愛ゴルフアカデミー』でゴルフレッスンを行っている。瀬戸と簑田は元々幼少のころから家族ぐるみで付き合いがあったが、今週は東京の隣の千葉で行われていること、また簑田氏が浜野ゴルフクラブをよく知っていることからタッグが成立した。
ホールアウト後に開口一番、「疲れましたよ（笑）」と笑った簑田氏。「でも、素晴らしいショットを間近で見られて良かったです。イーグルは日頃から頑張っているご褒美でしょうね。まずは明日でしょうが、頑張ってくれると思います」と瀬戸をねぎらった。瀬戸も「やさしくて、色々教えてくれて助かりました」と感謝しきり。時には緊張すると呼吸を忘れてしまうという瀬戸に「呼吸をちゃんとしたほうがいいよ」とアドバイス。息の合ったラウンドで、「今日のプレーは完璧でした」と自身最高の6位タイ発進を決めた。
首位とは3打差。スコアが出るコースだけにチャンスはまだまだ十分にある。「明日からも引き続き上から握ってやっていきたいです。（令和初イーグルで）持ってると思うので、このまま頑張っていきたい」。明日もトリプルスリーの名手と二人三脚で、さらに上を目指していく。（文・秋田義和）
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