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劇的Vを予感させる猛追　申ジエはメジャー連覇に向けてベストスコアフィニッシュ

＜パナソニックオープンレディース 最終日◇5日◇浜野ゴルフクラブ（千葉県）◇6566ヤード・パー72＞
先週の7打差大逆転を予感させる猛追だった。カットラインギリギリの2アンダー・41位タイから出た申ジエ（韓国）が「66」でフィニッシュ。トータル8アンダーの10位タイと予選落ち危機からあっという間にリーダーボードを駆け上がった。
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ひらめきは朝の練習場にあった。予選ラウンドの2日間はショットがパラパラ…。川奈で見せた鬼神のごときアイアンの切れ味はなりを潜めていた。だが、この日スタート前の、最後の3〜4球となったときに「先週のこともあって力が入って、リズムが本来のものではなくなっていました。意識してやってみると“コレ”と思えました」。ティオフ直前で感覚を取り戻すと、この日はバーディチャンスを量産。7バーディを奪うプレーで、この日のベストスコアタイをたたき出し、朝の目標としていた10位以内にしっかりと滑り込んだ。
最高の流れで挑む来週は昨年、鈴木愛、イ・ジョンウン6（韓国）といった日韓の賞金女王との死闘を制した「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」。会場は同じ茨城ゴルフ倶楽部だが、今年は昨年の西コースから東コースへと変わる。
「東コースは西よりも狙いどころが狭い印象です。正確なショットがとても大事ですね。明日からもっと練習して精度を高めていきたい」と今日のひらめきをさらに昇華する構え。「先週の難しい川奈、今週のフラットで狙いどころを絞りづらい浜野、両方を経験できました。来週は生かしていきたいです」とマネジメント面でもいい状態でディフェンディング大会へと入れそうだ。
今日は早いスタートだったことから、中断の前にホールアウト。このあたりも運が向いてきた。「来週は初日からいきたいですね（笑）」と口も足取りも軽やかに、最終日にめっぽう強いファイナルラウンドクイーンが決戦の地へと向かう。（文・秋田義和）

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